仮想通貨個人退職口座の米Bitcoin IRA、事業規模で1000億円を視野 「市場の未来に楽観的」

仮想通貨の年金積立が増加

米Bitcoin IRAの最高執行責任者Chris Kline氏が、仮想通貨市場の未来に対し、非常に楽観的な見方を示し、事業規模も10億ドル(約1090億円)に達することは確実だと発言したことがわかった。

Bitcoin IRAは、2016年から事業を開始した、仮想通貨で年金積立ができる米国の個人年金制度(IRA)を提供する企業。現在は3億5000万ドル超(約380億円)の投資を処理し、4000の顧客と取引するまでに成長しており、仮想通貨のIRA企業としては最大規模を誇る。

先月には顧客が口座で保有する仮想通貨と現金から利子を得られるサービスを発表した。仮想通貨の普及拡大を目的に、このサービスを開始したとKline氏は説明している。

関連Bitcoin IRA、積立仮想通貨で利子が得られるサービス開始

Kline氏は、Bitcoin IRAの事業規模は近い将来、10億ドル(約1090億円)に達し、顧客数も10,000まで増加すると予想している。その根拠として同社が新たなサービスの提供を予定していることと、仮想通貨市場が上向くイベントとして、ビットコイン(BTC)の半減期、中国のデジタル人民元やフェイスブック主導の仮想通貨リブラの発行を挙げた。同社や全仮想通貨投資家にとって未来は明るいと語り、リブラプロジェクトをサポートする意志があることも示した。

Bitcoin IRAは現在、ビットコイン、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムクラシック(ETC)といった銘柄を扱っているが、新たな仮想通貨をサポート対象に追加することに関しては保守的だという。

時価総額の小さな仮想通貨を扱うことによって、詐欺、流動性の低下、規制機関の取り締まりに直面することを懸念しており、新たな銘柄の追加は注意深く行うと説明している。また、規制機関には協力的な姿勢を継続していると語った。

参考資料 : Learn Bonds

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