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「ビットコイン市場は大底に達していない可能性」クリプトクアント分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 過去の「大底」で見られた逆イールドは未発生
  • クラリティー法案の行方が直近の最大焦点

現在はサイクル中盤の保ち合い局面か

暗号資産(仮想通貨)オンチェーン分析企業のクリプトクアントは26日、週間市場レポートを発表。ビットコイン(BTC)市場は明確なレバレッジ解消局面にあるが、過去データと比較するとまだ底値には達していないとの見方を示している。

まず、CME(シカゴマーカンタイル取引所)のビットコイン先物のイールドカーブ(利回り曲線)は、1年前や2025年後半と比べて全体的に低下している。特に、レバレッジをかけたロングに対する需要の弱まりを示しているところだ。

出典:クリプトクアント

短期契約はわずかな低下にとどまっているが、特に中期~長期契約で年率ベーシスが約0.5~1.2%ポイント低下し、全体としてカーブは平坦化した。これは、市場参加者が将来のビットコイン価格上昇に対してプレミアムを支払う意欲が弱まっていることを示している。

年率ベーシスとは、現物と先物の価格差を年率換算したものだ。これが低下していると、先物を高い価格で買ってまでロングを取りたい参加者が減っていることになる。

CMEビットコイン先物のイールドカーブとは

CMEで取引されているビットコイン先物について、満期(期限)の違いごとに算出した年率ベースの利回り(=ベーシス)を並べた曲線のこと。横軸は先物の満期の長さ、縦軸はスポット価格に対する先物価格の差を年率換算したものである。

一方で、クリプトクアントは過去データと比較するとまだ投げ売り局面や大底には達していない可能性があると指摘した。

出典:クリプトクアント

利回り曲線の傾きは現在、依然としてプラスだ。歴史的には、投げ売りやサイクルの大底では、ベーシスがマイナスになると共にイールドカーブは下向きになっていた。

現在は、長期の先物価格は依然として現物価格を上回っている。このことからクリプトクアントは、現在はポジション調整による「緩やかなリセット局面」にあたると見ている。

さらに、CMEビットコイン先物建玉の縮小も、レバレッジの大幅な解消を浮き彫りにしているところだ。建玉数は、ピークから約47%減少。これは、2022年の弱気相場における約45%の減少と同程度である。

レバレッジ削減は市場構造の安定化に役立つ可能性もある。しかし、イールドカーブがまだ上向きであることも踏まえると、現在はサイクル中盤の弱気または保ち合い局面である可能性が高いとの見方だ。

価格が一定のレンジ内で上下を繰り返し、明確な上昇トレンドも下落トレンドも出ていない状態だと分析している。

Sosovalueのデータによると、米国の現物ビットコインETFは直近3営業日で11億ドル(約1,700億円)を超える純流入を記録。過去5週間の流出トレンドが逆転した格好だ。大口投資家のポジション再構築があったと評価されている。

関連:ビットコインETF、3日で1700億円の資金流入

今後は、週末に予定される米国の仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」をめぐる交渉の行方が重要な要因の一つに挙げられる。

関連:米上院、ステーブルコイン利回り論争再燃

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