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米司法省、グーグル社員を起訴 ポリマーケットにおけるインサイダー取引容疑で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 検索データ悪用で約120万ドルの不正利益
  • CFTCも民事訴訟、グーグルは停職処分

社内機密情報を取引に利用か

米司法省は27日、予測市場ポリマーケットでインサイダー取引を行った疑惑でグーグル社員を起訴したと発表した。

雇用主(グーグル)から機密情報を不正に取得し、その非公開情報を使用して一連の取引を行い利益を得たとして、商品詐欺、電信詐欺、資金洗浄の罪で起訴する格好だ。

グーグルのソフトウェアエンジニアであるミケーレ・スパニョーロ容疑者は、「アルファラクーン」という名前を使用し、2025年10月15日から12月4日にかけて、グーグル関連のポリマーケット契約で約275万ドルを賭けていた。これによって約120万ドル(約1.9億円)の利益を得たとされる。

ジェイ・クレイトン連邦検事は次のように述べた。

スパニョーロ被告は、雇用主に対する義務に違反し、グーグルの機密ビジネス情報を用いてポリマーケットで120万ドル以上の取引利益を得たとされる。

インサイダー取引は市場の健全性を損なうものであり、米国民はこのような貪欲な行為が捜査され、起訴されることを望んでいる。

スパニョーロ容疑者はグーグルのソフトウェアエンジニアで、職務上、社内データシステム、特に機密性の高い非公開データにアクセスできる社内ソフトウェアツールへのアクセス権を有していた。

ポリマーケットでは、ケンドリック・ラマー氏など著名人が「今年グーグルで最も検索された人物になるか」といった市場が設けられていた。訴状によると、スパニョーロ容疑者は、グーグルの機密情報である2025年の検索データにアクセスし、こうした賭けで不正利用していたとされる。

司法省の他、米商品先物取引委員会(CFTC)も、スパニョーロ容疑者が商品取引法に違反したとして、損害賠償、不当利得の返還、民事制裁金などを求める民事訴訟を起こした。

また、グーグルの広報担当者は、スパニョーロ被告が機密情報を使用して賭けを行ったことは社内規定の「重大な違反」だとコメントした。同社は同被告を停職処分として「適切な措置」を検討しているところだとしている。

関連記事:ポリマーケット、チェイナリシスと提携 インサイダー取引など検知強化へ

ポリマーケットがチェイナリシスと提携し、インサイダー取引検知を目的としたオンチェーン市場監視システムを導入。予測市場のコンプライアンス強化に向けた新たな業界標準の確立を目指す。

ポリマーケットは対策ツールを導入

連邦当局が予測市場におけるインサイダー取引疑惑に関して訴追するのは今回で2件目だ。

4月には、米陸軍兵士がポリマーケットにおいて、前ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロ氏の拘束に関連する賭けで軍事機密情報を使用して取引を行い、利益を得たとして起訴されている。

また、起訴には至っていないものの、3月にもトランプ大統領のイラン政策転換の直前に、特定のウォレットが多額の利益を得ていたことがインサイダー取引の可能性で問題視されていた。

関連記事:ベネズエラ大統領拘束作戦に関係するインサイダー取引、CFTCが米兵提訴 予測市場で不当利益

米商品先物取引委員会(CFTC)は23日、機密情報を悪用して予測市場「ポリマーケット」でインサイダー取引を行ったとして、現役の米陸軍兵士を提訴した。ベネズエラ大統領の拘束作戦に関する非公開情報を利用し、40万ドル以上の利益を得た疑いが持たれている。

こうした問題を受けてポリマーケットは4月末、ブロックチェーン分析企業チェイナリシスと提携し、インサイダー情報に基づく取引パターンの検出を目的とするソリューションを導入すると発表している。

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