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ビットコイン長期保有が高水準も「新規買い手不足」を示唆=クリプトクアント分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • LTH供給量が過去最高の1,580万BTCに到達
  • STH残高は12月比で210万BTC超減少

「クジラ」のビットコイン保有が減少中

暗号資産(仮想通貨)分析企業のクリプトクアントは5月28日、週間市場レポートを発表。ビットコイン(BTC)長期保有者の増加が新規買い手の不在を覆い隠している状況だと分析した。

1,000~10,000BTCを保有する「クジラ」(大口保有者)の前年比ビットコイン残高は、今年最速のペースで減少しており、2022年の弱気相場に類似した状況だ。月間増加率は2026年2月以降ほぼゼロとなっている。

クリプトクアント・クジラ

出典:クリプトクアント

また、100~1,000BTCを保有する「イルカ」による残高は、年間成長率でプラスを維持しているものの、その伸びは急激に鈍化しているところだ。

「イルカ」の残高は、現物ETF(上場投資信託)や企業のビットコイン保有資産が中心となっている。この層の年間成長率は2025年10月に+97万BTCでピークに達したが、その後はトレンドを大きく下回る水準まで低下している。

クリプトクアントは、今のサイクルのエンジンとなる構造的な需要が持続的に減速局面にあることを確認できると述べた。

「イルカ」の月次残高増加率は2025年9月以降、連続して低下しており、「クジラ」の残高は2026年2月以降横ばい状態が続いている。クリプトクアントは、月次ベースで見ると、両グループによる蓄積は事実上停滞していると指摘した。

「クジラ」の長期にわたる横ばい状態は、取引所を除外した大口保有者が積極的な蓄積から中立、およびやや売却寄りの姿勢へと移行したことを示していると続ける。

「クジラ」と「イルカ」はこれまでビットコイン市場における構造的な需要を生み出してきたグループであり、過去データを見ると、両グループの月間残高増加率が共にゼロに近づく時期は、価格の持続的な下落に先行してきた。

ビットコイサプライ

出典:クリプトクアント

長期保有者(LTH)の総残高は、過去最高の1,580万BTCに達している。クリプトクアントは、現在のLTH供給量の増加は弱気な兆候であり、市場に新規の買い手が少ないことを示していると分析した。

LTH供給量は、ビットコインが大規模に取引されない場合、つまり短期需要が長期保有者のビットコインを吸収するのに不十分な場合に増加すると説明している。

同時に、短期保有者(STH)の供給量は、最近のピークである2025年12月24日の640万BTCから、5月27日時点の約420万BTCまで減少した。

210万BTC以上の減少であり、このうち約90万BTCは、コインベースに顧客資産として預けられているビットコインが、時間経過によって自動的に短期保有コインから長期保有コインに分類されたことによるものだ。

クリプトクアントは、長期保有者が数字上は増加しているものの、新たな買い手が増えたものではないとしている。

関連記事:ビットコイン市場は「確信なき停滞相場」=グラスノード分析

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