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ビットコイン市場は「確信なき停滞相場」=グラスノード分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 実現損益比率1.56、強気相場水準の2〜5に未達
  • 現物ETFは8万ドル調整局面で純流出に転換

現物やETF需要が後退の傾向

オンチェーン分析企業グラスノードは27日、暗号資産(仮想通貨)市場の週間レポートを発表。ビットコイン(BTC)のポジションはリセットされたが、投資家の確信は依然として限定的だと述べた。

グラスノードは、ビットコインは8万ドル前半から反落し、現在は7万5,000ドル〜7万8,000ドルのレンジで停滞していると指摘した。(なお、記事執筆時点ではさらに下落し、約7万4,000ドル付近で推移している)

また、短期保有者の平均取得価格である7万8,000ドルと、強気・弱気相場の境界とされるトゥルーマーケットミーンの7万8,300ドルが現在の価格のすぐ上に位置していると指摘。本格的な上昇相場へ移行するには、これらの水準を持続的に上回る必要があると続けた。

トゥルーマーケットミーン(True Market Mean)とは

市場参加者の実際の取得原価を推計したオンチェーン指標の一つ。長期休眠コインや紛失コインを除外することで、現在実際に取引を行っているアクティブな投資家グループの真の平均取得単価を算出する。

グラスノードは、実際に利益を確定させた取引の金額と、損失を確定させた取引の金額の比率を示す「実現損益比率」は1.56であり、資本流入はプラスであることを示しているとも述べた。

BTC: Realized Profit/Loss Ratio

出典:グラスノード

しかし、持続的な強気相場で見られる数値(2〜5)には遠く及ばず、確信度は限定的だと分析している。さらに、現物やETF(上場投資信託)の需要も減退していると続けた。

5月初旬には、現物出来高デルタに見られる、買いの勢いが一時的にプラス圏に盛り返したが、ビットコインが8万ドル台前半から下落するにつれ、この2週間では売りが優勢となっていると指摘する。

買い手が高値付近で積極性を失い、売り手が徐々に現物取引の流れを主導し始めていると続けた。

また、米国のビットコイン現物ETFも、8万ドル付近での価格調整とともに純流出に転じている。グラスノードは、4月から5月上旬にかけて見られた強い資金流入局面からの転換点を示しており、機関投資家の意欲が冷え込み始めている可能性があると分析した。

関連記事:ビットコイン現物ETF流出加速、機関の売り圧力が再燃=分析

スイスブロックは5月26日、ビットコインETFの資金流出が加速し、独自リスク指数が高水準に達したと分析。機関投資家の売り圧力が再び市場を支配しつつあると警告した。

オプション市場については5月末の月次満期に向けて、オプション取引の売り手(ディーラー)のガンマ露出が7万5,000ドル付近に集中しており、この価格帯が短期的な調整の鍵になると述べた。

ディーラーのポジションは、5月の月次満期日に向けて75,000ドルから76,000ドルの権利行使価格付近に集中しており、最大のマイナスガンマのクラスターは75,000ドル付近に位置し、80億ドル以上のエクスポージャーを抱えている。

なお、マイナスガンマのクラスターは、ディーラーが特定の価格帯に大規模なリスクポジション(負のガンマ)を集中させている状態を指す。このため75,000ドル付近ではディーラーの売買により価格の振れ幅が大きくなる可能性がある。

グラスノードは、5月末の満期を過ぎることで、ディーラーによるこうしたヘッジフローが消失し、6月に向けて新しい市場構造が形成される「リセット」の機会になると分析した。

また結論として、現在ビットコインは、「確信なき停滞」の状態にあると述べている。再び上昇トレンドに乗るためには、現物需要の回復とETFへの資金流入の再開が不可欠だとの見解を示した。

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