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ChatGPT検索にカルシのW杯予想反映=NYT報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • カルシ月間取引高330億ドル超、ポリマーケット上回る
  • Google・CNN・CNBCとも連携、Metaも独自アプリ検討

ChatGPTの検索結果にカルシの予想が表示

ChatGPTの検索結果に、予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)によるサッカーワールドカップの勝敗予想が表示されるようになった。米ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、OpenAIとカルシが提携を結んだといい、予測市場企業とOpenAIの提携としては初めての事例だという。この提携は公には発表されていない。

カルシは、スポーツの試合結果や経済指標など将来の出来事の発生確率を売買形式で予想する市場で、米商品先物取引委員会(CFTC)の規制下にある。

NYTによると、ChatGPTでフランスとスペインの対戦を検索するとフランスの勝率を約59%と示すグラフが表示され、アルゼンチンとイングランドの対戦ではイングランドの勝率が約55%とされたという。いずれもカルシが出典として明示される。

関連記事:カルシ予測市場に絡む楽曲操作、スポティファイが50万配信削除

スポティファイは、予測市場カルシでの賭けに絡み楽曲チャートが不正操作された疑いを確認し、約50万回の配信を削除。カルシとポリマーケットにロゴ削除を要求した経緯と、業界で相次ぐ予測市場操作リスクの背景を解説する。

表示は情報提供目的、賭けは不可

OpenAIはChatGPT検索の説明ページで、2026年ワールドカップに関する検索に対し、試合の参考情報としてカルシ由来の予想を表示する場合があるとしている。

表示の際は「Source: Kalshi」と出典を明示し、ChatGPT上での賭けはできないと利用規約に基づいて説明している。NYTによると、今回の提携範囲はカルシのワールドカップ予想に限られるという。

なお、米メディアDeFi Rateの独自検証では、複数回の検索で表示されたオッズに約1ポイントの差が見られ、リアルタイム更新ではない可能性が指摘されている。

またカルシの表示名はリンクになっておらず、他の引用元記事のようにクリックしてカルシのサイトへ遷移する導線もないという。「ワールドカップ」「ワールドカップ優勝」等の一般的な検索では、カルシの予想は表示されず、特定の試合カードに紐づく検索でのみ反映される仕組みとみられる。

テック・メディア大手への浸透が加速

カルシの月間名目取引高は、オンチェーン分析のDune Analyticsのデータによると2026年6月に330億ドル(約5.4兆円、1ドル=約162.4円)を超え、競合のポリマーケット(Polymarket)を約220億ドル上回った。ワールドカップ期間中は1日の取引高が20億ドルを超える日もあったと伝えられている。

予測市場データを主要プラットフォームに組み込む動きはOpenAIに限らない。カルシは2025年12月、米CNN・CNBCとそれぞれ提携し、両局の報道に市場データを組み込んでいる。

一方のポリマーケットも2026年1月、米ダウ・ジョーンズと提携し、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)向けにデータ提供を開始した。Googleも2025年にポリマーケットとカルシの双方と提携し、検索結果や「Google Finance」への予測市場データの表示を進めている。

米メタ(Meta)のマーク・ザッカーバーグCEOも、FacebookやMessengerに統合する独自の予測市場アプリの開発を指示していると報じられている。

関連記事:仮想通貨取引所の口座凍結・停止リスク【2026年】予測市場・分散型取引所送金で起きる事例と対策

Polymarketへの送金でbitbankが口座停止措置を発動。海外無登録業者・DEX・予測市場への送金リスクを徹底解説。ウォレット経由でも追跡される仕組み、取引所別スタンス比較、凍結防止チェックリストを掲載。

規制当局の視線と係争

予測市場を巡っては、企業業績や国家安全保障に関わる分野での高額な賭けが議員の批判を招いてきた経緯がある。米下院監視・政府改革委員会は5月、予測市場におけるインサイダー取引疑惑の調査に着手した。

同月にはアリゾナ州がカルシを無許可の賭博事業だとして刑事告発しており、同社はこれを「根拠のない主張」としている。

カルシは全利用者に本人確認(KYC)を実施し、全取引をCFTCに日次で報告しているとしている。NYTの取材に対し、カルシの広報担当者はコメントを控え、OpenAIも即座の回答はなかったという。

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