- 融資確約は約500億ドル規模、7月上旬に提案提出
- 分割せず均等出資で共同保有、月内合意を目指す
ストライプ陣営がペイパルに買収提案
決済大手ストライプ(Stripe)とプライベートエクイティ(PE)大手アドベント・インターナショナル(Advent International)が、決済サービス大手ペイパル・ホールディングス(PayPal Holdings、PYPL.O)の買収を共同で提案していたことが分かった。ロイターが14日、事情に詳しい複数の関係者の証言として報じた。提示額は1株60.50ドルで、買収総額は530億ドルを超える計算になる。
ロイターによると、提案は7月上旬に提出済みで、銀行団による総額500億ドル規模の融資確約が背後にある。提示価格はペイパルの14日終値を約28%上回る水準だという。
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ストライプ傘下のブリッジは、仮想通貨のEU規制MiCAと電子マネー機関のライセンスを取得したと発表。ステーブルコインサービスを拡大すると説明している。
4月の初回接触から再提案へ
関係者の話では、ストライプとアドベントは4月上旬にペイパルへ最初の打診を行っており、今回はこれに続く再提案にあたる。ペイパル側からの回答はまだなく、両社は今月中の交渉進展を目指しているという。買収が最終的に成立する保証はないとも付け加えられている。
提案の枠組みでは、買収後にペイパルを分割するのではなく、ストライプとアドベントが均等の出資比率で共同保有する形が想定されている。アドベントは取材にコメントを控え、ペイパルとストライプもロイターの取材要請に即座には応じなかった。
ステーブルコインとチェーン基盤でも接点
決済分野に加え、両社はステーブルコイン領域でも存在感を強めている当事者同士でもある。
ペイパルは2023年8月、信託会社パクソス(Paxos Trust Company)を発行体とする米ドル建てステーブルコイン「PYUSD」をイーサリアム上で発行した。
ストライプは2025年、ステーブルコイン基盤企業ブリッジ(Bridge)を約11億ドルで買収した。
さらにストライプは仮想通貨投資会社パラダイム(Paradigm)と共同で決済特化型ブロックチェーン「Tempo」を開発し、2026年3月にメインネットを稼働させている。ビザ(Visa)やゾディア・カストディ(Zodia Custody)がストライプとともにバリデーターとして参加している。
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