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欧州中央銀行、デジタルユーロの実験に参加する36社の決済企業を決定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • デジタルユーロの発行可能性に向けた準備をサポート
  • パイロット実験は2027年の下半期に開始予定

デジタルユーロの開発を推進

欧州中央銀行(ECB)は14日、2027年開始予定のデジタルユーロのパイロット実験に参加する36社の決済サービスプロバイダー(PSP)をユーロ圏から選出したと発表した。

このパイロット実験の目的は、将来的なデジタルユーロの発行可能性に向けて継続している準備をサポートすることであると説明。技術的な機能や運営プロセスをテストしたり、ユーザー体験を改善したりするために極めて重要であると位置付けている。

ECBについては、デジタルユーロの発行可能性に向けて準備を加速させていることがわかっている。昨年11月には、プロジェクトを次段階に進めることが決定し、2029年の正式導入を目指すことが明らかになった。公式サイトには現在も、最初の発行を2029年に行うことを目指して準備をしていると書かれている。

関連記事:欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す

欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。

今回発表されたパイロット実験は、これから参加企業の準備を経て2027年の下半期に開始し、12カ月間行う予定であるとECBは説明。参加企業には「Revolut Bank」「Stripe Technology Europe」やドイツ銀行などが選ばれている。

ECBは、参加を希望するライセンス取得済みの決済サービスプロバイダーを2026年3月に募集すると50を超える申請があったと説明しており、これは市場における関心や参加意欲の強さを反映していると述べた。

また、参加企業について、事業モデルや企業規模の範囲が広く、地理的にも幅広い地域をカバーできていると説明している。

ECBの役員会のメンバーであるピエロ・チポローネ氏は以下のようにコメントした。

今回のパイロット実験に対する市場の高い関心は、欧州の決済領域を強化するために、デジタルユーロプロジェクトに積極的に関わり、迅速に推進する準備を民間企業ができていることを示している。

我々は、安全で効率性が高く包摂的なデジタルユーロの開発において、欧州の決済サービスプロバイダーと協業し、ともに学びながら、連携を深めていくことを楽しみにしている。

関連記事:欧州中銀顧問、米ドル建ステーブルコインの拡大に懸念 デジタルユーロで対抗か

欧州中央銀行顧問が米ドル建ステーブルコインの急拡大に警鐘を鳴らしている。米ドル建ステーブルコインは同市場の99%を占める一方で、ユーロ建は0.17%に過ぎない。また米国で緩やかなステーブルコイン規制が成立したことも米ドルの優位性に貢献し、欧州にとっては資金調達コストの上昇や金融政策の自由度の低下を意味する。

パイロット実験について

今回のパイロット実験は、ECBとユーロ圏の19カ国の中央銀行、小売店のスタッフも参加。使用するのはデジタルユーロのベータ版だとECBは説明した。

このベータ版は、法案のドラフト版で想定したデジタルユーロに機能と技術の両面で近いが、法定通貨としては認められていないものだと述べている。

参加する企業はパイロット実験で、デジタルユーロのベータ版の口座を作って支払いを行ったり、支払いを受け取ったりする計画だ。

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