はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米証券大手DTCC、RWAトークン化でステラ採用を計画 マルチチェーン戦略を推進

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • DTCの保管資産は114兆ドル超、2027年上半期にXLMネットワークでトークン化開始予定
  • 適格チェーンはステラ・カントンネットワーク・イーサリアム互換のAppChainの3種

ステラの採用を計画

米証券決済大手DTCC(デポジタリー・トラスト・クリアリング・コーポレーション)は27日、同社の子会社DTC(デポジタリー・トラスト・カンパニー)が保管する資産のトークン化を暗号資産(仮想通貨)ステラ(XLM)のブロックチェーン上で行う計画を、ステラ開発財団(SDF)と連名で発表した。

DTCCとSDFは、2027年上半期にステラのネットワーク上でトークン化資産を利用できるようにする予定。ステラへの対応で、DTCCのマルチチェーン戦略を推進すると説明している。

DTCCは、世界の金融サービス業界のためにポストレード(取引後)の市場インフラを運営する大手金融機関。2025年にカントンネットワーク(CC)関連企業のデジタルアセット社への出資が明らかになるなど、仮想通貨・ブロックチェーン領域でも著名な企業である。

関連記事:カントンネットワーク、トークン化した英国債のレポ取引を実施 ロンドン証券取引所Gなどが参加

デジタルアセット社は、トークン化した英国債を使った国際的なレポ取引をカントンネットワーク上で実施したことを発表。ロンドン証券取引所グループなどが参加している。

これからDTCCとSDFは協業して、まずはトークン化のユースケースの評価を行うと説明した。DTCの規制上の義務に準拠しながら、ETFや米短期国債、株価指数ラッセル1000の構成銘柄のような流動性の高い資産をトークン化することなどを探ると述べている。

なお、2026年5月4日付けの他のプレスリリースを見ると、DTCが保管している資産の価値は同日時点で114兆ドル(約1.8京円)超である。

また、今回の発表では、DTCのトークン化資産は従来の保有証券と同様の投資家保護、権利、安全措置が適用されるとも説明した。

DTCCがトークン化の取り組みを進める背景には、米証券取引委員会(SEC)からノーアクションレターを受け取っていることがある。SECは、DTCが保管するRWA(現実資産)をトークン化することを認可していると今回の発表でも説明した。

SECからノーアクションレターを受け取ったことで、決済をより速く行えるようにしたり、資産の可動性を高めたり、取引時間を延長したり、低コスト・低リスクな取引機会を提供したりしていきたいと述べている。

DTCCのマネージングディレクターなどを務めるNadine Chakar氏は発表で以下のようにコメントしている。

ステラが機関向けのオンチェーン資産において実績を重ねてきたことは、我々がブロックチェーンを評価する際に重要な要素だった。

また、コンプライアンス、取引の処理能力、低コストの運営を重視していることは、我々の厳格な基準を満たしている。他にも、RWA取引でブロックチェーンの利用が増加する中で、我々が成長に向けた準備を行うことを支えてくれるだろう。

我々は、複数のL1とL2のネットワークを採用し、DTCのトークン化サービスのユーザーに相互運用性とオープンなアクセスを提供することを楽しみにしている。

本記事執筆時点におけるXLMの価格は0.172ドル。前日比で16.6%、前週比で20.2%上昇しており、ビットコイン(BTC)などの主要銘柄を上回るパフォーマンスで推移している(CoinGecko参照)。

関連記事:RWAトークン化市場が314億ドル突破 2030年にベースケースで1.6兆ドル規模へ=バイナンス・リサーチ予測

バイナンス・リサーチの最新レポートによると、現実資産(RWA)のトークン化市場は2026年5月時点で314億ドルに達し、2025年初頭比で約5倍に拡大した。2030年の基本シナリオでは1.6兆ドル規模への成長が見込まれる。

マルチチェーン戦略について

なお、トークン化のマルチチェーン戦略については、DTCCのウェブサイトに採用候補のネットワークが掲載してある。

そこには、2026年後半にはトークン化資産をローンチする計画を記載。また、SECが指定する基準を満たすパブリックブロックチェーン・プライベートブロックチェーンを採用していくことも書かれている。

具体的に現在書かれている適格ブロックチェーンはステラ、カントンネットワーク、イーサリアムと互換性のあるDTCCのアップチェーン(AppChain)である。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:00
中央銀行ら参加の「プロジェクト・アゴラ」、トークン化資金による国際決済の強化を実証
国際決済銀行が主導する「プロジェクト・アゴラ」が、トークン化された銀行資金を用いたクロスボーダー決済の実証を行った。今後は実環境に近い取引での検証へ移行する。
13:20
米証券大手DTCC、RWAトークン化でステラ採用を計画
米証券大手DTCCは、子会社DTCが保管する資産のトークン化を仮想通貨ステラのブロックチェーン上で行う計画を発表。マルチチェーン戦略を推進すると説明している。
11:45
トランプ大統領、『恒久的な仮想通貨市場構造』法制化を宣言 ゲンスラー時代の規制路線を改めて批判
トランプ大統領が5月28日、Truth Socialでゲンスラー前SEC委員長による規制強化を批判しつつ、仮想通貨政策を主導する姿勢を改めて示した。一方、市場構造法案の成立時期に不透明感が漂う。
10:45
ビットコイン市場は「確信なき停滞相場」=グラスノード分析
グラスノードが最新の仮想通貨市場週間レポートを発表。ビットコインは現物・ETF需要の後退が示唆されており、依然として投資家の確信が乏しい状態が続いていると分析した。
09:50
スペースX・テスラ合併ならビットコイン保有数3万BTC超に、上場企業5位規模の試算
イーロン・マスクのスペースXがIPO申請で18,712BTCの保有を初めて公式開示。テスラの11,509BTCと合算すれば約22.7億ドル相当となり、上場企業ビットコイン保有ランキングで世界5位に相当する規模となる。合併は未確定だが、市場では憶測が拡大している。
08:20
DeFiのStake DAO、vsdCRVが不正発行
DeFiプラットフォームStake DAOは、vsdCRVに起きている問題を認識していると発表。vsdCRVが不正発行され、すでに一部が仮想通貨イーサリアムに交換されているもようだ。
08:10
米OCC、テキサス仮想通貨特化銀行の国法銀行転換を承認
米通貨監督庁(OCC)は先週、テキサス州のユナイテッド・テキサス銀行(UTB)に対し国法銀行への転換を条件付きで承認した。ドッド・フランク法制定後、OCCによる転換承認が成立した初期事例とされる。
07:33
マスターカード、NY州の仮想通貨向けビットライセンスを取得
マスターカードはニューヨーク州金融サービス局から仮想通貨事業のビットライセンスを取得したと発表した。ステーブルコインやトークン預金に対応した決済・決済インフラの整備を長期戦略に据える。
06:40
米ホワイトハウスがCFTC予測市場規制案を審査中、TDコーウェン「決着は最高裁」
米ホワイトハウスの規制審査局が予測市場規制案の審査を開始した。トランプ大統領はCFTCの独占的管轄権を支持する一方、TDコーウェンは法的決着が最高裁に委ねられるとの見通しを示した。
06:15
コインベース、スタンダードチャータードと提携 6法定通貨インフラを強化
米最大手仮想通貨取引所コインベースはスタンダードチャータードと提携し、AUD・SGD・CAD・CHF・EUR・GBPの6通貨に対応した法定通貨決済レールをコインベース・プライム経由で機関投資家向けに提供すると発表した。
06:00
米クラリティー法の8月前成立に暗雲、政治環境悪化が影響
投資銀行TDコーウェンは、政治環境の悪化を理由にクラリティー法の8月休会前成立は困難との見方を示した。民主党の支持獲得に必要な利益相反条項をめぐる対立が続いており、成立が遅れれば法制化は2027年以降にずれ込む可能性がある。
05:00
中国最高裁、仮想通貨関連の裁判規則研究を表明
中国最高人民法院は5月27日の記者会見で、仮想通貨・国境を越えた金融に関わる新型案件の裁判規則を深く研究する方針を示した。インサイダー取引・相場操縦に関する民事賠償の司法解釈も速やかに制定するとしている。
05/27 水曜日
23:10
Bitcoin Japan、SpaceX株取得目的ファンドに約20億円出資 AIインフラ事業に参入へ
東証スタンダード上場のBitcoin Japan(旧堀田丸正)が、SpaceX株取得を目的とするPEファンド「ビバファンド」へ約20億円を出資すると発表。子会社BTCJPN US LLCを通じた投資で、xAI社と合併予定のSpaceX株20,160株の現物取得を目指す。
16:53
韓国の仮想通貨取引、株式市場の10分の1以下に縮小 市場低迷が続く
韓国の仮想通貨市場が急速に冷え込んでいる。5月のウォン建て取引所の取引高はコスピの8%に止まり、実質的に10分の1以下に縮小。ビットコインのキムチプレミアムも3月以降マイナスが続き、国内の買いが海外より弱い状況が続いている。
15:52
ハイパーリキッド現物ETF、上場10日でビットコインETFを超える吸収率を記録
ハイパーリキッドのHYPE現物ETFが上場10日でビットコインを超える時価総額吸収率1.04%を達成し、仮想通貨ETF史上最強のデビューを記録した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧