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スタンダードチャータード銀、イーサリアムをドットコムバブル崩壊時のアマゾン株と比較

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • スタンダードチャータード、ETHの2026年末目標価格4,000ドルを維持
  • ETH上のステーブルコイン比率54%・RWA62%、2028年にそれぞれ2兆ドル市場へ拡大予測

ETH低迷、内部指標と乖離

スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフリー・ケンドリック氏は5月28日、仮想通貨イーサリアム(ETH)の価格低迷はネットワーク内部指標の継続的な改善を反映していないとするレポートを公表した。ザ・ブロックなどがレポートの内容を報道した。

ケンドリック氏はETHの現状について、2001年のドットコムバブル崩壊時におけるアマゾン株に似ていると指摘。同氏はジェフ・ベゾス氏が2018年のスピーチで語った言葉を引用し、「株価はその企業ではなく、企業は株価ではない。株価が113ドルから6ドルへ下落する一方で、社内の事業指標はすべて改善し続けていた」という趣旨の発言を紹介した上で、「ETHも内部指標に追いつく。時間の問題だ」と述べたという。

アマゾン株(分割調整後)はその後2026年5月に過去最高値274.99ドルを記録し、2001年安値比で900倍以上上昇している。

ETHの現在価格は2025年8月の高値(4,946ドル)から約60%下落し2,000ドル水準にある。ETH・BTC比率も同期間に約37%低下した。

一方、ケンドリック氏によれば、ETHのトランザクション数とETH建てのTVL(総預かり資産)はいずれも過去最高水準近辺で推移しているという。

関連記事:「イーサリアムの成功には10億ドルの資金を持つ新組織などが必要」元リサーチャーが提案

仮想通貨イーサリアムの元リサーチャーのダンクラッド・フェイスト氏は、イーサリアムに対して提案を行った。イーサリアムの成功には10億ドルの資金を持つ新組織が必要であることなどを主張している。

ステーブルコインとRWAが成長の軸

ケンドリック氏は強気予測の根拠として、ステーブルコインとトークン化された現実資産(RWA)におけるイーサリアムの優位性を挙げた。現在のステーブルコイン時価総額約3,210億ドルの54%がイーサリアム上にあり、2026年に入ってからのETH全トランザクションの約3分の1をステーブルコインが占め、ネットワークの総TVLの60%をステーブルコインが構成しているとした。

また、非ステーブルコインのRWAについては、イーサリアムが全体の約62%、オンチェーンローンの68%を占めると同氏は指摘した。ステーブルコイン時価総額が2028年末までに約2兆ドルへ約6倍に成長し、RWA市場が同期間に50倍の約2兆ドルへ拡大するという見通しのもと、「RWAが今後数年で50倍になれば、このセクターのイーサリアムへの重要性は飛躍的に高まる」との見解を示したという。

世界最大のイーサリアム保有上場企業であるビットマインのトム・リー会長も「ウォール街の資産トークン化とエージェント型AIの双方はイーサリアムの追い風となっている」と評価し、ETH価格の上昇を見込んでいる。

2030年までの価格予測

さらに、同レポートの価格予測表によれば、ケンドリック氏はETHの価格について2026年に4,000ドル、2027年に1万ドル、2028年に1万8,000ドル、2029年に2万8,000ドル、2030年に4万ドルと段階的な上昇を見込む。

価格予測表

出典:スタンダードチャータード銀行

ビットコイン(BTC)については2026年末10万ドルから2030年末50万ドルへの上昇を予測。ETH・BTC比率は2026年末の0.040から2030年末に0.080へ回復するとみている。

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