仮想通貨マイニング最大手Bitmain、南米エリアに販路拡大へ

ビットメイン、仮想通貨コンサル企業などと協力へ

マイニング企業のBitmainは、南米圏の販路拡大のため、マイニングを専門に取り扱う企業「Fastblock」と「Bit5ive」の2社と協力関係を結ぶことが分かった。

Bitmain社のマーケットシェアは、ビットコイン(BTC)の採掘速度を示すハッシュレートを基準にすると、7〜12月間で70%から66%まで下落している。The Blockが入手したCoinSharesのレポートによれば、その原因は戦略的決断の誤りにあるとしている。

ジハン・ウー氏とMicree Zhan氏の2人の共同設立者の間で繰り広げられた内部闘争では、最終的にZhan氏を追い出した形での決着を迎えたが、Zhan氏が法的措置をとる可能性も考えられるため、ビットメインとしては二重の難題を抱えている格好だ。

今回結んだ提携先のFastblockはMaaS(Mining As A Service)を扱う企業で、Bit5iveは仮想通貨コンサルティング企業で、ビットメインのグローバル展開を下支えすることになっている。公表されたリリースによれば、Bit4iveはAntminerを30カ国の地域への販売の展開を目標に業務を遂行し、Fastblockはブラジル市場の戦略を担うという。

参考:The Block「Chinese mining giant Bitmain is working with two consulting firms to up its sales in South America」

V字回復狙う新戦略

つい先日、ビットメインCEOに再就任したジハン・ウー氏は、再就任後初めて公の場に姿を現し、業績回復の達成を実現するための新戦略を掲示している。

その新戦略とは、マイニング工場を稼働する際に投資家の重荷となるキャッシュフローや仮想通貨の高いボラティリティ、電気代などのリスクをビットメインが肩代わりするというものだ。

具体的には、マイニングマシン費用の前払いの受付、共同マイニング・サービス、大量注文を行う顧客のみを対象とした売却選択権の配布などを提案している。

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ビットメインのCEOに再就任を行なったジハン・ウー氏が初めて公の場に。市場占有率下がるビットメインの現状を食い止めるための新戦略を打ち明けた。オプション取引なども利用し、顧客資産の安定化にも努める。
仮想通貨マイニング大手「Canaan Creative」がIPO申請するなか、最大手のBitmainでは共同創業者がジハンウーらに追放されるなど、経営が紛糾している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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