ビットコイン(BTC)にマイナーの降伏サイン、売り圧力の低下を示唆|仮想通貨市況

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30日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比+0.75%の7350ドル(80.3万円)に。

警戒されていたDeribitオプションカット後(27日20時頃)に一時下落する局面もあったが、7050ドルで下げ渋り、次の時間足でこれを帳消しにすると、その後上昇に転じた。

一方、50MAと日足雲下限で阻まれると、200ドル幅の下落に見舞われた。

引き続き、上は強い抵抗線のある7700〜7800ドル。下は底堅さを見せる7000ドルのレンジで推移する展開が予想されるが、抜けた場合は、騰勢・落勢が強まる可能性が高まる。

現在の行く手を阻む分厚い雲については、1月中旬頃に一目均衡表下限が心理的節目の7000ドル付近に移行する。ボックス相場が年明けまでもつれ込むとすれば、一つの焦点となり得るか。

海外投資家Jonny Moe(@JonnyMoeTrades)は、ダブルボトム、もしくは逆三尊でのネックラインを見ており、これをブレイクした場合は、反転シグナルとなり得る。それぞれの重要ラインは以下となる。

1)ダブルボトム:ネックライン 7875ドル(青:約86万円)

2)逆三尊:ネックライン 7700ドル(黄色:約84.1万円)

年明け後の40日間(2月上旬まで)のプライスアクションにも注目が集まっている。 過去の傾向では、2011年以降、同期間中に年初来高値、もしくは年初来安値を記録しているという。

さらにJonny Moeは、「BTCマイニング(採掘)における、採掘速度(ハッシュレート)30日移動平均線が、ハッシュレート60日移動平均線を上回る」という、ビットコイン(BTC)の歴史上、過去10回しか出ていないマイナーの”降伏(投げ売り)シグナル”が出ていると指摘した。

ハッシュレートとは、ビットコインのマイニング(採掘)をする際の秒間計算力のことだ。

これについて、カペリオール・インベストメンツのCharles Edwardsは、「ハッシュリボンの買い」を確認したと言及している。

ブロックチェーンアナリストのWilly Wooが提唱する、Bitcoin Difficulty Ribbonを指すものと思われる。

Bitcoin Difficulty Ribbonは、マイニング活動がビットコイン価格に及ぼす影響を計測するもので、底値圏での反転、及びバンドのスクイーズ(収縮)は、弱小マイナーによる廃業・事業撤退(縮小)を示し、過去の半減期でも同様の推移が見られた。

したがって、売り圧力の低下とマイナーによる弱気サイクルの終焉を示唆するシグナルと考えられる。

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