個人投資家のビットコイン購入増加傾向か 1BTC保有するアドレス数が78万を突破
1BTC以上保有するアドレス数が78万を突破
ビットコイン(BTC)を1BTC以上所有するアドレスの数が、2020年1月14日時点で78万4789に達した。
以下は、仮想通貨分析企業Glassnode社が提供しているグラフだ。オレンジの線が上述したアドレスの数で、グレーの線は米ドルにおけるBTCの価格を示している。2015年からグラフを表示しているが、アドレスの数は概ね上昇傾向を継続している。昨年1月最初の時点では70万3370アドレスで、この1年で11%ほど増加した。
長期間にわたって1BTCを超えるアドレス数とビットコイン市場は相関してきたが、2019年から20年にかけて逆相関しているようにもみられる。
仮想通貨のデータ分析企業Digital Assets Data社のアナリストConnor Abendschein氏は、この上昇基調は個人投資家による購入の蓄積であるとみている。
本アドレスの数にはもちろん取引所やクジラと呼ばれる大口投資家のものも含まれる。しかし、0.1BTCから1BTC保有しているアドレスの数も1年で10%増加しており、これはワンタイムユーザーの取引や保有が大多数を占めるとみている。
またAbendschein氏は、より大きな量を保有するアドレスが増加していることは、価値の保存手段としてのBTCの利用も増えてきていると話す。BTCの価格が大きく変動している間でも、上述したアドレスの数は上昇しており、これは逃避資産として利用されるゴールド(金)でも見られる傾向だという。
仮想通貨市場では、価格変動に大きな影響を及ぼすクジラの動向には注目が集まる。昨年11月、大口送金をトラッキングするBOT「Whale Alert」のCEOであるFrank氏は、BTCのクジラは今後減少するとの見解を示した。今後BTCの普及が進み、購入したい人が増加すれば、売りたくなるというクジラの心理を指摘。徐々に幅広くBTCが流通していくだろうと語っていた。
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今回の残高に注目したアドレス数の増加は、必ずしも新規参入の投資家の数を表しているわけではないが、BTCの分配が進んでいるとみることはできる。
参考資料 : CoinDesk
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