仮想通貨の市場操作を監視へ 大手Bitfinex、独自の取引監視ツールを導入

独自の取引監視ツールを導入

仮想通貨(暗号資産)取引所Bitfinexは24日、市場の不正に対抗するため、取引を監視する独自ツール「Shimmer」を導入したことを発表した。

Shimmerは市場操作につながる行動やその他の疑わしい取引を特定することができる。導入の目的は市場の健全化を促進することだ。

本ツールはBitfinexのマッチングエンジンとシームレスに連動できるように設計されている。不適切な取引が行われると、取引所の専門家チームにメールで知らされる仕組みになっている。

またShimmerは、売買の意思がないにも関わらず取引を行うウォッシュトレード(仮装売買)にも対応。ウォッシュトレードとは、売買が盛んに行われていると他の投資家に誤解させ、取引を誘引することを目的とする行為だ。

Bitfinexの最高技術責任者はShimmerについて、「包括的に市場や取引を監視する機能は、仮想通貨取引所を運営するにあたって不可欠である。仮想通貨の複雑な仕組みに対応し、投資家を保護するために、我々は独自に最先端のツールを開発した」と語っている。

Bitfinexは他にもコンプライアンス強化に取り組んでいる。昨年12月にはブロックチェーン分析企業Chainalysisのコンプライアンスツール「Chainalysis KYT(Know Your Transaction)」を導入。また本人確認手続き(KYC)を厳格化していることも分かっている。

参考資料 : CryptoNinjas

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Bitfinexは高い金額の送金監視を強化するため、コンプライアンスツール「Chainalysis KYT」を導入。プラットフォームから疑わしい取引を排除することが目的。
Bitfinexはコンプライアンス強化のため、投資目的の共有や住所確認種類の提出等を依頼するメールを利用者に送付している。 KYCを厳格化している。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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