日本に必要なのは「アジャイル型規制」 音喜多議員が語る技術進展への対応策

音喜多議員が語る規制のあり方

18日に開催された財政金融委員会にて、日本維新の会の音喜多駿 参議院議員がNFT(非代替性トークン)やFATF(金融活動作業部会)のガイダンス内容などについて質疑を行った。

音喜多議員は、マンガやアニメ・ゲームなどのコンテンツ力で世界でも類を見ない強みを持つ日本にとって、「NFTは日本の文化コンテンツを世界に売る武器になる」と強調。日本でも技術に伴うイノベーションを活かす方向で後押しする重要性を説いた。

NFTを政府としてどのように評価しているかとした質問について麻生大臣は、「NFTは、コンテンツの管理や取引に有用なものであるため、NFTやブロックチェーンといったものに関して、技術の話がよくとりあげられる」とした上で、安全性の確保や利用者保護を進める必要性についても言及した。

CoinPostとあたらしい経済で配信する今回の「CONNECTV ニュース10分解説」では、音喜多先生をお呼びして、質疑でブロックチェーン・暗号資産を取り上げる背景や、政府の温度感、日本政府に対する見解を伺った。

本記事では、YouTubeコンテンツの一部を紹介。内容の全編は以下のYouTubeリンクからご覧いただけます。

質問:NFTについて、参入する企業や政府がどのように見ていけば良いか?

私の理想や目指すべきものとしては、政府が余計な規制をしないということに尽きると考えています。

推進しようとすることやお金を出そうなど、(サポートを行うと)政府はそういったことがうまくないので。そうではなくて、いい意味で放っておいてあげる。民間は創意工夫をするので、邪魔をしないことが大切。邪魔をする規制を作らないことが大切だと考えています。

日本では、入り口でガチガチに固めて不正や不祥事を起こさせない事前規制型が主流であるが、海外ではやらせてみて問題が起きたら潰していく事後チェック型のケースも多くあります。技術など、ブロックチェーンのテクノロジーの進展に馴染むのは後者の考え方だと思います。

もちろん消費者保護を無視していいわけではないが、まずは一定レベルで自由にやらせてあげて問題点を微修正するアジャイル型の行政の規制のあり方を私は提言していきたい。民間や業界のためにも実現していきたいと考えています。

──音喜多駿 参議院議員

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