WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ユーロポールら、違法プロキシ摘発 5億円超の仮想通貨押収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 
この記事のポイント
  • ユーロポール・米司法省がSocksEscortを摘発
  • 163カ国36.9万台超のルーター・IoTデバイスを不正利用

家庭用モデムを乗っ取り不正IP提供

欧州刑事警察機構(ユーロポール)と米司法省は11日、悪質なプロキシサービス「SocksEscort」を摘発し、この活動に関連する350万ドル(5.6億円)相当の暗号資産(仮想通貨)を凍結したと発表した。

米司法省は、このサービスが銀行口座や仮想通貨口座の乗っ取りを含む詐欺行為を可能にしていたと述べ、ニューヨーク在住の被害者が100万ドル(1.6億円)相当の仮想通貨を詐取された事例を挙げている。

「SocksEscort」は、163か国で36万9,000台以上のルーターとIoTデバイスに不正侵入し、そうしたデバイスの3万5,000以上をプロキシ(インターネット通信において通信を仲介するサーバーや仕組み)として顧客に提供していた。

世界中の個人または組織が所有するモデムにマルウェアを感染させることで侵入する手口だ。マルウェアに感染した場合、モデムの所有者は自分のIPアドレスが不正な活動に使用されていることに気づかない。

こうした乗っ取りから身を守るために、ユーザーおよびベンダーは、デバイスのファームウェアを定期的に更新することが推奨される。

犯罪者は、こうしたプロキシを違法行為の摘発を回避するのに使っていた。ユーロポールのキャサリン・デ・ボル事務局長は、次のようにコメントした。

このインフラを解体することで、当局は世界規模のサイバー犯罪を可能にしていたサービスを遮断した。捜査官が国際的に連携することで、犯罪を可能にするインフラを暴き出し、停止させることができることを示した。

関連:マルウェアなどから史上最大級160億件の被害か、アップルやFacebookのログイン情報含む=報道

犯罪組織が仮想通貨で代金支払い

2025年6月に、ユーロポールは合同サイバー対策タスクフォースの下で捜査を開始し、家庭用ルーターなどの感染デバイスからなるボットネットを発見。このネットワークは、仮想通貨口座などへのハッキング、ランサムウェア攻撃、DDoS攻撃、違法画像配布などの犯罪行為を助長するために悪用されていた。

ランサムウェア攻撃とは

被害者のコンピュータ内のデータを不正に暗号化またはアクセス不能にし、その復旧と引き換えに金銭(身代金)を要求するサイバー攻撃のこと。盗み出した機密情報を公開すると脅迫する事例も多い。

この不正サービスを使用する犯罪組織は、仮想通貨により匿名でサービス代金を支払える決済プラットフォームを利用していた。プラットフォームは、当該プロキシサービスの顧客から500万ユーロ(約9億円)以上を受け取っていたと推定されている。

当局は、7か国に設置された34のドメインと23台のサーバーを停止・押収した。また、プロキシサービスの提供に使用されていた感染モデムもサービスから切断している。

今後は関係国に警告を発し、さらなる捜査活動への道を開く予定だ。

サイバー犯罪については、近年、北朝鮮がIT労働者を企業に潜入させる手口も問題視されている。米財務省は12日、こうした不正活動に関して6名の個人と2社に制裁措置をとったと発表した。日本でも北朝鮮による身元偽装が確認されている。

関連:米財務省、北朝鮮IT労働者の不正活動で制裁措置 ビットコインなどのアドレスもSDNリストへ

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:20
予測市場が「青い津波」予想、仮想通貨に関わるオハイオなど4州も民主党優勢
米中間選挙で予測市場のカルシとポリマーケットは、民主党の上院過半数を75%前後と予想した。仮想通貨団体が資金を多く投じたオハイオ、テキサス両州と、クラリティー法案に反対した共和党議員が出馬するメイン州でも、民主党候補の勝率は7割を超えた。
05:50
ハッキングを受けたMercado Bitcoin、顧客は被害を負担しないと説明
メルカド・ビットコインは4日、2日の不正流出事案で被害資産が3,630万ドル相当に上り、1,290万ドルをブロックしたと発表した。サービスは停止中で、段階的な再開を計画している。
11/03 火曜日
20:20
民主党が議会を制したら仮想通貨市場の法整備に逆風か、米中間選挙は今夜投票
米中間選挙で民主党側が大勝した場合、仮想通貨規制は法案の成立から調査・監視へ軸足が移る可能性がある。クラリティー法案が停滞し続け、トランプ大統領の家族の事業への調査が強まるとの見方が出ている。
12:15
メタプラネットが253億円の自社株買い ビットコイン購入配分を80億円戻す
メタプラネットは10月の自社株買いが約253億円に達したと報告した。社債80億円を完済し、その分仮想通貨ビットコイン購入への配分が増えた。
11:18
ビットコイン8万ドル割れ、ウィンターミュートは7.68万ドルを注視
仮想通貨トレーディング企業ウィンターミュートは2日の週次レポートで、ビットコインが8万ドルを下回ったと指摘した。バイナンスの約63億ドル流出後に15億ドル規模の清算が発生。次に維持すべき水準として約7.68万ドルの50週移動平均を挙げた。
10:38
米SEC、トークン投票だけでは「管理者」に当たらず FAQで見解
米SEC企業金融局は11月2日、仮想通貨の分類に関するFAQに3問を追加した。互いに関係がなく協調の取り決めもない広範なガバナンスの参加者は、原則としてネットワークの実質的な管理者(中央当事者)に当たらないとのスタッフ見解を示し、管理者と見なされる権限の具体例も挙げた。
10:15
EU拠点の組織から167億円以上の仮想通貨が不正流出の疑い
ZachXBT氏は、EU圏の組織が複数の取引所口座から1億600万ドル超を不正に引き出された疑いを報告した。資金はイーサリアムやモネロに換えられ移動されているところだ。
09:35
北朝鮮、バイナンス流出の関与を否認 FBIに「重大な政治的挑発」
北朝鮮の金与正氏は、バイナンスから60億ドル超の仮想通貨が盗まれた事件を北朝鮮の犯行としたFBIの発表に反発し、「重大な政治的挑発」と非難する談話を出した。過去最大とされる流出の経緯をまとめた。
08:50
SBI、米エレボール銀行に1億ドル出資へ ステーブルコイン入出金に対応
SBIホールディングスが米デジタルバンクのエレボールに1億ドルを出資する。同行はステーブルコインの入出金やブロックチェーン決済に対応し、2026年2月の開業後、預金は70億ドルを超えた。同行の事業内容と出資の狙いをまとめる。
08:16
ブラジル大手取引所Mercado Bitcoin、推計63億円超流出で入出金停止
ブラジルの大手仮想通貨取引所Mercado Bitcoinが2日、セキュリティ事案を受けて入出金を停止した。Hypernativeの推計では63億円超相当が流出。同社は顧客被害やデータ流出はないとし、5ネットワークの送金先アドレスを公開した。
11/02 月曜日
19:21
ステーブルコインの100万円上限、金融庁研究会で議論 全銀協は慎重
金融庁は2日、デジタル・分散型金融に関する研究会の第2回会合を開き、ステーブルコインの100万円上限やレンディング規制を議論した。JPYCとSBI VCトレードが上限の見直しを求めた一方、全銀協は慎重な検討を求めた。
14:55
米上場企業、5833BTCのビットコイン売却か担保化を検討 バイナンス事件受け
米ナスダック上場のネクスト・テクノロジーが、保有する約5,833BTCの売却または担保設定を取締役会で承認した。バイナンスの不正流出事件を受け、カストディリスクの高まりを理由に挙げている。
14:10
DeFiサイトなど15ドメインに不正リダイレクト 訪問者の資金抜き取り
Name.comは顧客ドメイン15件が不正にリダイレクトされたと発表した。DeFiサイトでのEVM系流出額は約13.8万〜20.2万ドルと推計されている。
13:05
SBI VCトレードのJPYSCレンディング残高、100億円を突破
SBI VCトレードは2日、円建てステーブルコインJPYSCのレンディング(貸コイン)残高が100億円を突破したと発表した。取扱残高も300億円を超えた。利用料の計算方法と、貸出中のJPYSCが分別管理の対象外となる点など、利用者が負うリスクを整理する。
11:40
カルダノ団体、Linuxの重大欠陥でプール運営者に更新呼びかけ
カルダノのガバナンス組織インターセクトが、Linuxカーネルの重大な脆弱性についてステークプール運営者(SPO)に更新と再起動を要請した。深刻度は10点満点中9.8。委任されたADAへの影響と主要ディストリビューションの修正状況をまとめた。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧