ニューヨーク市がブロックチェーンイノベーションの中心地を目指す

ブロックチェーンイニシアティブ
ニューヨーク市がブロックチェーンに関するイニシアティブを発表しました。起業家たちにとって事業を発足させやすい環境を整えたり、教育を通じて人々のブロックチェーンに対する理解を深めることを目的としています。
NYCEDCとは
NYCEDC(ニューヨーク市経済開発公社)は、市の5つの区における経済成長を促進する半官半民の非営利団体です。主に、ビジネスコミュニティの提唱者として、企業間の関係を築き、数多くのビジネスチャンス獲得に協力しています。

ブロックチェーンイニシアティブ

NYCEDCはブロックチェーンの発展に関するイニシアティブを発表しました。

市のブロックチェーン産業が、2017年におよそ2億ドルの財政的支援を受け、ブロックチェーン関連の雇用需要が2015以来800%も増えたことが背景にあります。

Consensus 2018のオープニングで、NYCEDCの社長兼CEOーJames Patchett氏(以下、Patchett氏)は成長を見せるニューヨーク市のブロックチェーン産業の主導権を獲得するための計画を発表しました。

近いうちに同社は、この分野の技術の基盤を築き、またニューヨーク市がブロックチェーンイノベーションの中心地として確立するために、二つの試みに着手する予定です。

①NYC Blockchain Resource Center

この急成長する産業の需要を満たす為に、NYCEDCは「NYCブロックチェーンリソースセンター」を開始する予定です。

このセンターは産業の物理的中枢となり、教育を通じて、ブロックチェーン技術に対する人々の認識を構築し、起業家たちをビジネスサポート・指導プログラム・顧問サービス・同業者のコミュニティに繋ぎ、新しいベンチャー事業の発足を手伝います。

②Blockchain Competition

ブロックチェーンイノベーションを促進する為に、NYCEDCは「ブロックチェーンコンテスト」を開始する予定です。

このコンテストは政府関係者のために、ブロックチェーン分野に関して政府サービスが直面しかねないセキュリティ・効率性・応答所要時間などの問題を解決するための活用事例を理解する、教育ワークショップもあります。

また、一般市民向けのブロックチェーン技術や考え方の原点を教える無料教育ワークショップも提供する予定です。

世界のリーダー、ニューヨーク市

Patchett氏は、このように述べました。

「世界のどこを探しても、ニューヨーク市より、ブロックチェーン業界の牽引に適した町はないはずです。

我々ニューヨーク市は、世界規模で見ても、金融、不動産、メディア、テクノロジーにおけるリーダーであり、全ての産業がこの新たな技術が生む驚くべきイノベーションに注目しているわけであります。

ニューヨーク市はブロックチェーンを非常に重要視し、この産業を育て、ニューヨーク市の人々に好機をもたらす方法を見出そうとしています。」

コンセンサス2018を催す、ニューヨーク市に本社を置くCoinDeskのCEOーKevin Worth氏は、Patchett氏の発言に加えて

「この朗報とともに、本カンファレンスの幕を開けることに非常にわくわくします。

NYCEDCと提携して、ブロックチェーン産業での初めてのジョブフェア(Blockchain Industry Job Fair)を開くこと、そして、ニューヨーク市を次世代のイノベーションハブにすることを喜んでお手伝いします。」

Blockchain Industry Job Fairとは 5/11~5/17に渡るBlockchain Week NYC(ブロックチェーン・ウィーク・ニューヨークシティ)の一部として、NYCEDCとCoinDeskが共同主催したものです。

5月16日の午後2~5時、IBM、Accenture、Deloitte、ConsenSys、RippleやKPMG、LedgerなどのIT企業が就職フェアを出展するそうです。

 Luciano Mortula – LGM/ Shutterstock.com

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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