Uniswap、BNBチェーンへの展開を準備投票で承認

BNBチェーン展開についてガバナンス投票へ

分散型取引所(DEX)大手Uniswap(ユニスワップ)は、Uniswap v3をBNBチェーンに展開するという提案について、Uniswap DAOで準備投票を行った。提案は準備投票を通過し、次に正式なガバナンス投票にかけられる予定だ。

準備投票に参加した6,495ウォレットのうち約80%が、提案に賛成して合計2,000万UNIトークンを投じている。

提案は、0xPlasma Labsが起草したもので、BNBチェーン上で、Uniswapの最新版Uniswap v3(ユニスワップ・バージョン3)を展開することを目指すものだ。

BNBチェーンは、最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが運営する分散型パブリックブロックチェーン。分散型アプリケーション(dApps)や分散型金融(DeFi)プロジェクトの開発・展開を支援できるよう設計されている。

今後、ガバナンス投票を得て、提案が正式に承認された場合、BNBチェーンはユニスワップをサポートする6番目のネットワークとなる見込みだ。

Uniswap v3は、すでにイーサリアム(ETH)、ポリゴン(MATIC)、アービトラム(Arbitrum)、オプティミズム(OP)、セロ(CELO)で展開。DeFiLlamaによると、これら5つのチェーン上で4,950億円(38億ドル)相当を取り扱っている。

DEX(分散型取引所)とは

ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うため、管理者に支払う手数料が不要で、その他に流動性が低い、秘密鍵をユーザーが管理するなどの特徴がある。

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BNBチェーン展開の利点

0xPlasma Labsは、BNBチェーンへの展開により、ユニスワップが得られるものとして、主に次の項目を挙げた。

  • 約1,300億円(10億ドル)の追加TVL(預け入れ総額)、巨大な取引量、手数料収入
  • 100~200万の新たなユーザーとUNIトークンホルダー
  • ユニスワップNFTプラットフォームの採用拡大
  • 流動性を上昇させるインセンティブ

この他にも、ステーキングやクロスチェーンサポートなどBNBチェーンが有する機能や取引速度と低い手数料、バイナンスのブランド力によりユニスワップの認知度が上がること、新たな商品を提供できる可能性などにも言及している。

0xPlasma Labsは、ガバナンスとクロスチェーンインフラのために、現在のETH/BNBブリッジの一つ「HyperLoop」を使用することも併せて提案した。

クロスチェーンとは

クロスチェーンとは、規格・仕様の異なるブロックチェーン同士を跨ぐこと、及びそれらを接続する技術を指す。

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NFTマーケットプレイス導入

ユニスワップは、2022年にNFTアグリゲータ「Genie」を買収。11月30日に、独自のNFTアグリゲータ(集約サイト)マーケットプレイスを立ち上げ、NFT売買機能も導入している。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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