BNBチェーン、分散型ストレージ「BNB Greenfield」を発表

BNBトークンのユースケース拡大へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスがエコシステムに参加しているブロックチェーン「BNBチェーン」は1日、分散型ストレージのインフラ「BNB Greenfield」のホワイトペーパーを公開した。

BNB Greenfieldの開発目的は、データの独立性や真の所有権をWeb3コミュニティに提供すること。現在アマゾンウェブサービス(AWS)らと協業して開発を進めており、数カ月後にテストネットをローンチする計画だと説明している。

ストレージとは

データを保存する機器や場所を指す。ブロックチェーン領域では、「Filecoin」や「Arweave」、「Storj」などのプロジェクトがストレージサービスを提供している。

▶️仮想通貨用語集

分散型のストレージをユーザーに提供するために、BNB Greenfieldで中心的な役割を果たすのは以下の3つ。

  • BNB Greenfieldのブロックチェーンとストレージプロバイダ
  • BNB Greenfieldの新しいdApps(分散型アプリ)
  • BNBチェーン上の既存のdApps

BNB GreenfieldはBNBチェーンと接続されるため、既存のdAppsにも新しいデータ保存手段を提供。今回はユースケースの一部として、以下の内容を紹介している。

  • 個人のクラウドストレージ
  • ウェブサイトのホスティングや展開
  • 新しいソーシャルメディアモデル
  • 大量データ(数テラバイト)の保存

バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOは今回の発表に合わせて、以下のようにコメントした。

現在、新しい大きなプロジェクトが進行している。うまく機能するようになれば、BNBの実用性がブロックチェーンストレージに拡大するだろう。

1つのコインが複数のチェーンを稼働させ、複数の実用性を生んでいく。

ホワイトペーパーによるとBNB Greenfieldでは、メインのユーティリティトークンとしてBNBを使用する。

BNBチェーンとは

BNBチェーンはバイナンスが作ったブロックチェーンだが、現在はコミュニティが開発を主導。バイナンスは昨年10月に「バイナンスとBNBチェーンの違い」というタイトルのブログを公開し、バイナンスは、BNBチェーンエコシステムで稼働する多くの貢献者の1つにすぎないと説明した。

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もともとBNBチェーンは複数のプロダクトが構成。中核を成すのは、BNBスマートチェーン(旧バイナンススマートチェーン)とBNBビーコンチェーン(旧バイナンスチェーン)である。

昨年8月にBNBチェーンは、新たなスケーリングソリューション「zkBNB」を発表。zkBNBは、ZKロールアップの技術を活用した独自ソリューションで、ブロックチェーンの拡張性を向上させることが導入の目的だ。

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また、今回はAWSとの協業が明らかになったが、昨年9月にはグーグルクラウドとのパートナーシップを発表。BNBチェーンを利用するWeb3スタートアップ企業が、グーグルクラウドが提供する様々なサービスやツールを活用できるようになった。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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