高知市、メタバースで地方創生へ Web3企業START LAND Incと提携

メタバースで地方創生図る

高知県高知市は、物販や観光分野での市場開拓を目指し、メタバースを活用する新たな取り組みを始めることになった。仮想空間を運営するSTART LAND Incと、デジタル技術を駆使した地方創生を推進するための包括連携協定を結んだ。

この協定の調印式が7日、高知市役所で行われ、市役所職員が参加した。また、この式典はメタバース空間内でも同時に開催され、高知市長の桑名龍吾とSTART LAND IncのCEO、KOUSEI氏のアバターが出席し、協定書の交換が行われた。

START LAND Incは、リアルとバーチャルの世界を融合させたメタバースコミュニティ「START LAND」を運営しており、国内外で約2万人のユーザーを持つ。同社は、NFT(非代替性トークン)の発行も手掛けている。

高知市は、この仮想空間内に「バーチャル高知市」を建設し、特産品の販路拡大、観光客の誘致、移住促進を目指すと共に、教育や福祉分野での活用も検討している。バーチャル高知市は、2024年夏頃の本格稼働を目指して、現在準備が進められている。

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START LANDとは

START LAND Incはフィリピンに本社を置くWeb3(分散型インターネット)関連企業で、国内外の有名プロジェクトや企業、自治体と協力して「日本から世界へ」という活動を展開している。

2022年5月にNFTコミュニティとして立ち上がり、「より明るい未来へ」というモットーのもと、メタバースやweb3ゲームの開発に力を入れている。

2022年度には、3つのジェネラティブNFTコレクション「NEO STACKEY」「CRYPTONINJA WORLD」「Panlo」をリリースし、即完売。二次流通の総取引高は2000ETH(約5億円)を超えた。さらに、海外IPと日本を代表する12のIPとの連携による「STARTJPN ALL STARS PROJECT」をリリースした。

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