韓国マイニング業者の約80%が事業存続不可能:2018年のベア相場が仮想通貨大国に与えた影響

韓国マイニング業者の約80%が事業撤退
中国テレビ局の取材に対し、マイニングマシン1000台保有する韓国人男性が、仮想通貨市況悪化に伴う苦しい実情を明かした。韓国取引所の価格乖離を示す「キムチプレミアム」減少も拍車をかけたという。

韓国の仮想通貨マイナー70%以上がマイニングマシン稼働停止

中国の国営テレビ局である中国中央テレビが、2018年の仮想通貨市場を悩ませた下落相場の実態を取材し、韓国の仮想通貨市場が受けた影響について報道した。

中国中央テレビからインタビューを受けた、マイニングマシンを1000台保有する韓国人男性は、次のように言及している。

私が知る限り、70〜80%のマイニングファームが稼働を停止、もしくは倒産を余儀なくされている。

同氏は、1ETHが2万円台だった2018年初頭に1000台のマイニング機器を購入したと当時を振り返ったが、現在は韓国のマイニング事業の内、80%以上が事業撤退を余儀なくされているという。

「キムチ・プレミアム」減少も拍車をかける形に

仮想通貨市場全体の下落はもちろん、仮想通貨マイニング事業に大きな打撃を与えたが、その他の要因もこれに拍車をかけたという。その一つが通称「キムチプレミアム」の低下だと中国中央テレビは指摘する。

キムチプレミアムは、韓国の取引所で見られた「価格乖離」の事で、2018年1月時には他の仮想通貨取引所とビットコイン建の取引で40%以上の違いがあった。しかし現在では、この乖離は1%とほぼ差の無い水準になっているといういう。

また韓国中央銀行は、2017年の仮想通貨ピーク時から韓国ウォン建の仮想通貨は世界の法定通貨ー仮想通貨取引の10%以上を占めていたが、2018年末時点では5.8%まで低下したという調査結果を明らかにしている。

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GMO インターネット株式会社は25日、「仮想通貨マイニング事業の再構築に伴う特別損失の計上に関するお知らせ」と題した報告書を公開。マイニング事業に関して特別損失を計上することが明らかになったほか、マイニングマシンの開発・製造・販売事業は中止する旨が報告された。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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