Mt.Gox債権者に「仮想通貨ゴックスコイン」で返済か|ピアース氏が計画を語る
- ピアース氏が新プロジェクトを計画
- Brock Pierce氏が、TechCrunchのインタビューに答え、マウントゴックスの債権者の救済を目的としたプロジェクト「GoxRising」の計画について語った。
ピアース氏が救済プロジェクトを計画
米大手取引所Coinbaseやステーブルコイン「テザーUSDT」などの立ち上げに携わったことでも知られるBrock Pierce氏が、TechCrunchのインタビューに答え、マウントゴックスの債権者への資金返済などのため、新たな企業の創業を目的とした「GoxRising」プロジェクトの計画について語った。
2011年に起きたマウントゴックスのハッキング事件や、同社破綻などの影響を受け、2万4000人に及ぶ利用者に被害が及び、現在民事再生計画を進め、債権者への資金返済に向け奔走している。
しかし、完済するまでには少なくとも三年はかかる見込みとなっている模様だ。
そうした状況を受け、同氏は、現在抱える技術的、法的な問題を解決し、失われた資産を債権者に返済したいとのことだ。その返済方法の計画について語った。
まず、その返済を進めるために仮想通貨「ゴックスコイン Gox Coin」を発行し、その発行したトークンを有価証券のような形で、失った資産額に比例したトークンを債権者へと配当する。
その後、債権者がガバナンスを握る財団を設営して、諸問題の解決を図るつもりだと話した。
しかし、どのような規制の下で、この計画を進めるかについては、依然として不明瞭のままであり、この点については同氏も認めている。
続けて同氏は、「GoxRising」プロジェクトの最終的な目標についても語り、それは、取引所マウントゴックスの再ブランド化を図り、CoinbaseやBinanceと張り合えるような仮想通貨取引所を築き上げることだとした。
しかし、このプロジェクトを成功に収めるためには、債権者の半分にあたる1万2000人が、同プロジェクトに参画する必要があるとし、非常に難しいと言えるだろう。
ただ同氏は、仮にそれら取引所との勝敗に敗れるとしても、挑む価値は十分にあると思うと話している。今後のPierce氏の動向に注目だ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します