『仮想通貨投資家に質の高いトレードを』米コインベースが投資活用データを提供へ
- コインベースが新データの提供を発表
- 米仮想通貨取引所コインベースは、仮想通貨投資に利用できる4種類の新たなデータ(指標)の提供を開始する。
コインベースでしか利用できない新データ
米最大手仮想通貨取引所コインベースは、コインベースでしか利用することのできない、トレード用の新たなデータの提供を開始したと発表した。
新たなデータ提供の目的は、コインベースの全てのユーザーが新しいデータを活用することによって、より質の高いトレードができるようになることだ。また、信頼できるデータを提供することによって、仮想通貨業界全体における信用度を高める狙いもあると説明している。
今回新しく提供されることが決まったデータは以下の4種類だ。
- 仮想通貨保有量がトップの投資家の動向
- ユーザーが売却や送金をするまでの仮想通貨の保有期間
- コインベースでの人気仮想通貨
- 仮想通貨の価格の相関性
コインベースは、新たに投資を始めようとする人をナビゲートし、必要に応じた正しいポートフォリオを形成できるように支援することをミッションの1つにしている。今回のサービスはそういった投資家にも、データに基づいた投資戦略を立てる時に活用して欲しいと説明している。
「仮想通貨保有量がトップの投資家の動向」
特定の仮想通貨の残高を基準にして、その多さで上位1割に属するユーザーの売りと買いのポジション傾向を指す。過去24時間の幅でデータを出し、約2時間ごとに更新する。仮想通貨の価格の変動が予測できない場合に参考にしてもらことが目的だ。
「ユーザーが売却や送金するまでの保有期間」
特定の仮想通貨をコインベースのユーザーが、売却や送金をするまで何日保有していたかの平均値だ。
「コインベースでの人気仮想通貨」
特定の仮想通貨を所有しているユーザーの人数を指す。これら2つのデータは約24時間おきに更新される。ユーザー全体の傾向を示すデータを参考にする際は、コインベースが世界最大級の取引所でユーザーの数も多く、その投資傾向も多様であることは留意したい。
「仮想通貨の価格の相関性」
特定の仮想通貨が他の仮想通貨と似た値動きをしているのか、反対の値動きをする傾向にあるのかのデータだ。こちらも約24時間毎に更新される。
値動きが逆に動く相関性が低い銘柄を合わせて購入しておけば、リスクヘッジにもなるため、トレードの際は役に立ちそうなデータだ。しかし、相関性も過去のデータに基づいており、未来の値動きを示したものではないため注意をして欲しいとコインベースは呼びかけている。
コインベースは以前から提供されているものも含め、こういったデータは「投資する際のアドバイスではない」としている。あくまで個人の判断で投資戦略は立てて欲しいという。トップの投資家の動向を提供すると発表することによって、そういった投資家がコインベースを利用しなくなる可能性にも注意が必要だろう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します