英ブレグジットで仮想通貨の保有者は増加するーバイナンスCZ氏
- 仮想通貨取引所BinanceのCZ氏が語る、市場戦略
- 仮想通貨取引所BinanceのCZ氏が、国際情勢の中で伸びる仮想通貨の需要や規制の中で仮想通貨事業をする難しさを語った。
仮想通貨取引所Binance CZ氏の仮想通貨事業戦略
世界最大規模の仮想通貨取引所を運営するバイナンスのCZ氏が、同社の経営戦略と、その背景にある人々の仮想通貨への需要を語った。
新たにロンドンにオフィスを構えるといった、ヨーロッパに焦点を当てた新たな戦略に着手するバイナンスのCZ氏は、英国のEU離脱問題:ブレクジットで「仮想通貨を保有する人が増える可能性が高い」と言及、英国における戦略に期待感を示している。
取材を行なったCoinDeskに対しては、「規制に対する確実性は高まりつつあり、イギリスの規制はとても中立的かつポジティブであると感じている。しかし、彼らはデリバティブに対しては厳格な姿勢である為、柔軟な対応をのぞむ」と述べた。
バイナンスがこれまで展開して来た拠点には、マルタ島やジャージー島などがある。米国にも拠点を構えることを明かしており、世界各国からの仮想通貨需要と国際的な資金流動性の拡大を同社のプロジェクトビジョンにおいている。
しかし、CZ氏は「まだ沖合にいるように感じる」という。今後より世界的な拡大を図っていく意図が垣間見得た。なお、今後の展開については、ロンドンのオフィスやアメリカのBinance.USについても、具体的な運営開始目処は立てずにいるとした。
銀行との付き合い
各国に展開を続けるなかで、未だ障壁となるのは銀行との付き合いだ。
Binance.USは、ユーザーに米ドルを使用した取引を提供する為、取引所に米ドルを送金するための銀行口座が必要になるが、このプロセスの中で米国金融セクターの厳しい規制にさらされることがネックになると見ている。米国やヨーロッパの大半の銀行は、仮想通貨企業との取引に慎重になっているためだ。
CZ氏は、かなり多くの入出金を伴うため、手数料が伴う収入があるが、提携自体は未だ銀行は好んでいない状況を明かした。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します