米SEC、仮想通貨詐欺で取引所創設者2名に総額10億円超の罰金を科す

米SECが10億円超の罰金を科す、仮想通貨詐欺で
米SEC(証券取引委員会)は米時間29日、仮想通貨取引所Bitqyckの創設者2名に対し、証券法違反の疑いで総額10億円以上の罰金を科した。SECは、ここ数年で40件ほどのトークン販売を取り締まっていた。

米SECが10億円超の罰金を科す、仮想通貨詐欺で

米SEC(証券取引委員会)は米時間29日、仮想通貨取引所Bitqyckの創設者に対して詐欺の疑いで計10億円以上の罰金を科した。

SECの公式声明によると、Bitqyckの創設者2人は、「未登録証券」である2つの仮想通貨トークンBitqy・BitqyMを13,000もの投資家に販売し、計1300万ドルを調達した。

2人は、投資家にBitqyトークンを持つことで、Bitqyck取引所の利益を比率シェアとして「配当を受けることができる」と謳っていたほか、BitqyMトークンでは「マイニング施設から金利を得られる」などと主張していた。実際、マイニング施設を運営していなかったという。

さらに、未登録取引所TradeBQを運営し、Bitqyの取引を提供していたとSECは指摘した。

Bitqyckの創設者は、SECの告訴に応じて罰金の処罰を受けることになり、合わせて計1024万ドル(約10.8億円)の罰金支払いに応じた。直近では、SECの取り締まりが頻繁に見られ、これまでの数年間で40件弱の不正トークン販売に関わる和解事案を扱ってきた。

仮想通貨(すべてではない)の有価証券性に関して、先日SEC長官は、「多くの人はSECがルールを変更することを期待しているかもしれないが、そのようなことは行わないとあらかじめ明確にしておきたい。」と改めて指摘し、現行法から仮想通貨を対象外にするなど、例外を作るつもりはないと明確にした。

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参考資料:SEC声明

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米SECのClayton長官は、仮想通貨のために証券法に例外を作ることはないと言及した。革新的とみられる技術を可能にするために、証券法やその他の法律における基本の法的原則を犠牲にすることは考えられないとした。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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