テックビューロと岐阜大が共同研究、「歯の細胞」管理にブロックチェーン

mijinを歯髄細胞流通管理へ応用

テックビューロHD株式会社と岐阜大学は同社が6月に公開したブロックチェーン構築プラットフォームを活用した歯髄細胞流通管理システムの構築に向けた共同研究契約を結んだことを29日に発表した。

歯髄(しずい)細胞は、乳歯や親知らずから得られる医療廃棄物だったが、体に負担をかけずに収集できることと増殖力が強いことから、近年再生医療への利用が期待されている。脊髄損傷やパーキンソン病など最新の再生医療に使われるiPS細胞の誘導にも使うことができるという。

「細胞資源はとてもデリケートで変化しやすいため粒度の細かい正確な記録を残さなければならなく、この要件とブロックチェーンが相性のいいものだ」と岐阜大学准教授手塚建一先生はコメントしている。ブロックチェーンを用いて歯髄細胞に紐づく個人情報を保護しつつ製造品質管理、流通経路、利用実績などを記録管理する予定だ。

テックビューロHDが6月に公開したのは企業内や企業間で利用可能なプライベート・ブロックチェーン環境を構築するソフトウェア「mijin v.1」をバージョンアップした「mijin Catapult (v.2)」で処理速度とスケーラビリティの大幅な改善、また異なるブロックチェーン間でのトークン取引などを可能にした。

参考: プレスリリース|テックビューロ ホールディングス、国立岐阜大学との共同研究を開始

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mijin Catapult (v.2)では、処理速度、スケーラビリティの両面で大幅グレードアップを実現。法人におけるブロックチェーン実サービス導入を後押しするだけでなく、NEMパブリックチェーンとの連携もより一層強化していく。
テックビューロホールディングス社が海外マーケティング活動に関して「ネム財団」と提携した。Amazon Web Services(AWS)に対し、mijin Catapult(v.2)の提供準備を進めていることも明らかに。

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