ビットコイン(BTC)今後の展望とTAOTAO新情報ツールの活用|寄稿:響

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

BTCは執筆時7220$前後の方向感の無い動き、(12/13)本日17時に世界有数の仮想通貨デリバティブ取引所Deribitでオプションカットオフ(権利行使期日)という事で、引き続き神経質な動きが予想される。

上限値を探っていくと、やはり7900$前後はしっかりと売られるゾーンとなり、当面はこちらをレジスタンスラインとして見ていきたい、仕掛け的な動きとショートカバーを巻き込んだ直近の上髭もあるが、髭が短くなってきているのは気になるところ。

ボラティリティ(相場変動)の収縮もあり、週末から月末にかけて大きな動きがありそうな様相を呈しているように見える。

下限値を探っていくのは非常に難解だが、下降ウェッジのシナリオを見ていくと、下限値は6300$前後までラインを引く事ができた。直近安値付近の6600$前後がそのまえにサポートしそうだが、幅として見ておきたい。

BTCオプション動向分析

コール建玉27026(+4%)、プット建玉:19487(+1%)、PCR60%(+6%)7000$の建玉の推移を見ながらという展開になりそう、直近の動きを見ても7000$のサポートは意識されているようなので、この価格帯がしっかりと固められたら市場心理も若干好転してきそうな気はしている。

上を見ていくと7500$前後までの動きは軽そうだが、やはりこのあたりからは相当上値が重たく意識されるゾーンとなってくるように感じる、BTCを再び上昇トレンドへ戻せるかどうかの見方として、まずは7000$前後をしっかりと固めつつ7500$の建玉の推移を見ながら次は8000$にアタックしていくというような感じで見ていきたい。

TAOTAOの新サービス「情報サイト表示」を活用してみる

TAOTAOがユーザー目線でまた一つやってくれた! 取引画面のログイン後に左カラムから情報サイト表示を押すと未決済建玉情報の推移を見せてくれるというものだ。(※毎時30分で更新)

TAOTAOと言えば以前より荒川社長がTwitterで 「#TaoTao建玉表」というハッシュタグで建玉の推移を定期的にツイートしてくれていたが、こちらの機能追加で、より更新頻度が上がる事となり、ユーザーへ提供する情報ツールとして、一歩進んだように感じた。

ポジション管理料の無料キャンペーンの関係で、金利を狙ったデルタニュートラルのクロスポジションや現物のヘッジポジションとしてハイエンドユーザーにも一部使われる事があるTAOTAOだが、個人ユーザーのポジション動向を探るツールとして自分も引き続き有用と考える。

OI考察

今回はこの未決済建玉(OI)情報からどういった情報が読み取れるかをトレーダー目線で少し書いてみたい。

まず確認したいのは、未決済売り建玉情報と未決済買建玉情報のグラフを見てみたい、現時点でどのあたりに個人ユーザーのポジションが厚く入っているかを確認する事で、厚みのある価格帯では取引が活発化する事が一つ考えられる。

売建玉が多く残っている価格帯から現在値の価格帯まで上に開きがあれば、捕まっているショートポジションとなり、再びその価格帯を試す際には買戻しが予想される価格帯と想像する事もできる。

逆に買建玉が多く残っている価格帯を割り込むような動きが続けば、ロスカット等を考えるユーザーも発生しやすく、下方向への圧力が強まるという事も想像できる。

指値情報

次に指値情報というのを見てみると、どのあたりで買いたい、もしくは売りたいと考えるユーザーが多いかという事を見る事ができる。つまりはその価格帯がサポートになりレジスタンスになってくると想像する事ができるが、大口はそういった個人のポジションを崩すような方向のポジション取りをする事も考えておきたい。

TAOTAOのポジションだけで全ての個人の動向を探る事は当然できないが、市場全体として考えても同じような位置でポジション取りをしている個人ユーザーが多いという事の参考として活用できるかと思う。

特にBTCに大きな動きがあった際は、こちらの情報を確認する事により、どのようにポジションの変化があったのかを見てみる事で、個人のポジション動向を掴む一つの材料となるのではないだろうか。

次回TAOTAOについて寄稿の際には、「歩み値」からどういった事が読み取れるかという点にも少し触れてみたい。

寄稿者:@Whiskey_bonbon_
日本株に始まり投資投機の経験は20年、幅広く分散投資を心掛ける。生涯を見据えた長期の投資も行うが、仮想通貨はFXを使った投機を好み積極的に行う。

CoinPostの関連記事

直近の仮想通貨ビットコイン(BTC)チャートから、出来高の少ない真空地帯と今後起こり得る「調整ライン」について解説。投機的なトレード視点での独自考察も行なった。
ビットコイン市場におけるマイナー損益ラインとチャートから、仮想通貨の著名トレーダー「響」が独自考察。BTCオプションや個人のポジション動向と併せて、今後の展望を探る。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック

速報

新着記事

人気記事ランキング