香港が仮想通貨教育キャンペーンを実施
- 香港の仮想通貨教育
- 仮想通貨、ICOとそれに対するリスクの理解を目的とし、香港財経事務及庫務局や投資家教育センターは、仮想通貨に対する公共の教育キャンペーンを行いました。キャンペーンでは、仮想通貨トレード及び、ICOのリスクに焦点が当てられています。
- 香港の仮想通貨に対する考え
- 中国本土が仮想通貨に対して敵対的な見方をしているのに対し、独立した政府を持つ香港では、仮想通貨の適切な理解を推し進めようとしています。
1月29日に香港財経事務及庫務局(以下、FSTB)と投資家教育センター(以下、IEC)の2つの機関が協力して、仮想通貨に対する公共の教育キャンペーンが行われました。
このキャンペーンが認知されることにより、ICO投資や仮想通貨トレードに関連するリスクが強調することに繋がります。
社会の隅々にまで情報が行き渡るように、このキャンペーンは紙やデジタルに関わらず、全ての形式のメディアで宣伝され、地下鉄や公共の場でもその宣伝は行われます。
さらに、テレビやラジオを通してもその認知度を高めようとしています。
キャンペーンに対して、FSTBの事務次長のJoseph Chan氏は、以下のようにコメントしました。
「ICOや仮想通貨に関するマスコミ報道や誇大広告は増加してきており、ビットコインなどを始めとする仮想通貨は大衆の注目を集めています。
しかし、大衆はその特性や考え得るリスクを完全に理解せずに投機的なツールとして利用してしまうかも知れません。
この先駆的な公共教育を通して、政府は大衆にICOや仮想通貨に対して、適切で包括的な理解を提供し、取引や投資の判断の前にリスクを見極てもらうことを目的としています。」
また、IECの会長である Kelvin Wong氏も次のように述べました。
「ICO及び、仮想通貨はハイリスクな商品であり、全ての人に適した商品ではありません。
仮想通貨は実際の通貨でなく、仮想商品なのです。
これらは、物理的な商品や発行者によって保証されているわけでもありませんし、支払いの手段や電子通貨として認められているわけでもありません。
仮想通貨は、極めて投機的で様々なリスクが生じる可能性があるのです。
そして、投機的な行為によって影響を受けやすく、価格が乱高下することもあり、それによって投資家達は多額の損失を被る可能性もあるのです。」
キャンペーンの一環として、機関より主要SNS上に一連の教育動画が挙げられる予定です。
IECも、金融教育プラットフォームであるChin Familyのウェブサイト上でインフォグラフィックや記事を共有しました。
中国本土では、仮想通貨投資に対して敵対的ですが、独立した政府を持つ香港では全く違った見方がされています。
人口が密集した自由経済地域は、複数の最大級の仮想通貨取引所の本拠地ともなっており、多くの仮想通貨取引所も中国本土から撤退してきて、ビジネスを再構築しているのです。
Hong Kong Launches Cryptocurrency Educational Campaign
Jan 30, 2018 by Arnab Shome
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します