パックマンの販売を手がけた老舗ゲームメーカー「アタリ」、仮想通貨の発行・販売へ
Atari トークン発売開始
ビデオゲーム「パックマン」や「ポン(Pong)」などの販売を手がけた老舗のゲームメーカー アタリが、独自仮想通貨「Atari トークン」を、2年の月日を経て、発売を開始することがわかった。
同社のサイトによると、3月15日からトークンのプライベートセールが開始されており、一般向けのプレセール(全5ラウンド)は、3月20日から5月15日まで行われる予定。 トークンのローンチは8月1日に予定されている。
トークンの特徴
アタリは、ゲームで使用されるアイテムなど「バーチャル世界で作られた資産」を分散方式でトレードし、収益化できる最大のプラットフォーム開発を企業の使命としていると主張。
そこで、仮想通貨Atariトークンは、価値の保存手段はもとより、資産価値が認められるゲームのアイテムの交換等に、標準的な方法として使用されることを想定して発行を手がけるという。
当初のユースケースとして仮想通貨でプレイできるカジノゲームでの使用を見込んでいるが、他のゲームへとユースケースを徐々に拡大することを目指しているとのことだ。
トークンの流動性を確保するために、仮想通貨取引所への上場の準備も進めており、今年半ばから後半にかけての上場を予定している。
Andoroid向けウォレットは現在テスト段階に入っており、ビットコインのみをサポートしているが、トークンの取引所上場時にAtari トークンへのサポートが追加される予定だという。
アタリの戦略
アタリは、ビデオゲーム「パックマン」や「ポン(Pong)」などの販売を手がけた老舗のゲームメーカー。現在はゲーム機やPC等、複数のプラットフォームを対象にしたコンピュータゲーム開発やライセンシング事業をグローバルに展開している。
アタリグループは、フランスに本拠を置き、各国での関連事業を統括している。同グループのプレスリリースによると、今回2年越しでトークンの発行にこぎつけた背景には、Atariブランドのライセンスを付与していたInfinity Networks(INL)との関係解消があったようだ。
INLは当初、仮想通貨開発と同社帰属のデジタルエンターテイメントへのアクセス可能な分散型プラットフォーム構築を任されていたが、アタリ側の期待通りの時間枠での結果が得られなかったため、アタリグループがライセンス権を全て回復し、上記の二つのブロックチェーンプロジェクトを分離し、より自律性と柔軟性を持たせるような開発に取り組む運びとなったという。
アタリグループCEOのFrédéric Chesnais氏は、「ブロックチェーンと仮想通貨は、特にビデオゲーム業界とオンライン決済の分野において、我々の大きな関心事だ」と強調した。
その一環として、インターネット向けの主要な事業として、仮想通貨を賭けに使用するオンラインカジノ、「Atariカジノ」に取り組むと発表している。 このカジノの立ち上げに関連する非独占ライセンスもトークン発行を共同で行うICICBグループに付与されたということだ。
出典:Atari
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します