ビットコイン26日に警戒感も、Deribit最大規模のオプションカット控え

仮想通貨市況

大手デリバティブ取引所Deribitで26日(金)17時、仮想通貨ビットコインの10億ドル(1070億円)規模のオプションカットオフ(行使期日)を迎える。

Skewのデータによると、Deribitにある各期限のオプション市場で、6月26日限に未決済建玉(OI)が集中しており、全体の約7割を占めている。

BTC情報アラートによれば、直近の建玉では、コール(買う権利)の方がプット(売る権利)よりも増加傾向にあり、7月31日限では11,000ドルに建玉が多く積まれていることから、オプショントレーダーは現時点では翌月末にかけて上方ブレイクを見込んでいる可能性がある。6月26日限は「赤」で示された部分、7月31日限は「黄色」で示されている。

このような大規模なカットオフは、異例のボラティリティをもたらし得ることから、トレーダーの多くはポジションを次の限月にロールオーバー(オプション取引や先物取引で、保有ポジション=建玉を一旦決済し、次限月以降のポジションを新たに建てること)する傾向がある。Deribitは26日を前に、一部のクライアントの証拠金基準を引き上げた。オプションのロールオーバーによるリスク軽減のため、マージンコストを上げる施策だと考えられる。

OKExのビットコイン先物未決済建玉(OI)では、6月限から9月限へのロールオーバーが確認できる。

海外トレーダーTheta Seekは、「ビットコインなどの原資産価格は、オプションの満了日に近づくにつれてトレーダーがポジションクローズしようとするため変動しやすくなる」と指摘。未決済建玉(OI)の規模から察するに、26日直前に相場が不安定になることが予想されると警戒感を示した。

26日(金)21時はBitMEXのBTC先物SQ、24時にはCME先物SQを迎える。過去の大規模カットオフや先物SQでは無風だったことも少なくないが、急動意するケースもあるため、月末相場には注意が必要と言えそうだ。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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