CoinGecko、仮想通貨取引所評価でセキュリティスコア導入

CoinGeckoの新たなランキング

大手データベンチマーク企業CoinGeckoが新たに仮想通貨(暗号資産)取引所の安全性を測る「セキュリティスコア」を総合ランキングに導入。サイバーセキュリティ企業Hackenとの提携で実現した。

CoinGeckoは現行の取引所ランキングスコア=「Trust Score」の評価基準にサイバーセキュリティ項目を加える。取引所の総合点数では、サイバーセキュリティは20%の比重で評価される。

セキュリティスコアの評価基準となる要素は、サーバーとユーザーのセキュリティ、バグバウンティ、予防対策、および過去のハッキング事件が含まれている。

サイバーセキュリティのみ最新ランキングでは上位5で、バイナンスUS(9.1点)、BtcTurk Pro(9.0点)、Bilaxy(8.8点)、KuCoin(8.7点)、バイナンス(8.7点)の順となる。

出典:CoinGecko

総合トップ5位の取引所のサイバーセキュリティスコアは、バイナンス(8.7点)、Bithumb(7.0)、Coinbase(8.5)、Kraken(8.6)、Bitstamp(7.4)となった。

日本国内の取引所では、Bitbankが7.1点、bitFlyerは6.8点、Zaifは6.4点、GMOコインとCoincheckが6.1点と評価されている。

一方、Trust Scoreの総合ランキングにおけるトップ5位では、バイナンス、ビッサム、コインベースPro、クラーケン、ビットスタンプとの順番となる。

Trust Scoreは、取引所の流動性、出来高、APIカバレッジ、新たに加わったサイバーセキュリティなどの要素で算出される。

バイナンスが買収したベンチマークサイトCoinMarketCap上で取引所ランキングの総合一位となっていることについては、一部の業界有識者はバイアスを指摘していたが、今回CoinGeckoの取引所ランキングの総合得点でも一位を獲っていることが確認された。CoinGeckoは、バイナンスが総合一位と評価されているのは、高い流動性が理由としている。

参考:CoinGecko

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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