仮想通貨取引所KuCoin、ハッキング被害か

KuCoinのセキュリティ事件

グローバル暗号資産(仮想通貨)取引所KuCoinは26日、日本時間26日04:05:37(UTC+8)に確認された多額の出金でハッキング疑惑が浮上していた点について、公式声明を発表した。

声明によると、内部のセキュリティ監査報告を確認した結果、ビットコイン(BTC)、ERC20トークンおよび、その他の仮想通貨銘柄がKuCoinのホットウォレットから出金されていた。明確にはハッキングという表現を避けたが、「セキュリティインシデント(セキュリティ事故)」として報告している。

現在、大量出金について調査をしている。

仮に今回の事件に影響されたユーザーがいれば、KuCoin側および保険ファンドに全額賠償される。

ーKuCoin声明

KuCoinのCEOは日本時間13:30時に、追加で事件に関する詳細を伝える予定だが、補償等の内容から仮想通貨の不正流出の可能性が高まっている。(コールドウォレットにある仮想通貨資産は、安全に管理されている)

事件の概況

発覚の経緯としては本日、SNSでKuCoinのユーザーの一部が出金できないことを報告。複数の有識者からKuCoinがハッキング被害を受けたのではないかと懸念する声が挙がっていた。

その後、KuCoinは、Telegramで入出金を行わないようユーザーに呼びかけたほか、「現在調査中」とのステータスを発表した。

出金された仮想通貨の総額は現時点では明らかではないが、ウォレットスタートアップ「MyCrypto」の分析によると、約1.5億ドル(158億円相当)に相当する資産が外部のアドレスに送金された可能性があるという。400万ドルに相当するイーサリアムのほか、USDTや複数のDeFi関連銘柄も出金履歴に記録されている。

最新状況

KuCoinのCEO Johnny Lyuはビデオ会見でハッキングを受けたことを確認した。

取引所のホットウォレットへの秘密鍵をハッカーに入手されたという。盗まれた資金の詳細については明かしていない。改めてKuCoinの公式発表にて、ハッカーのアドレスおよび資金の詳細を公開する予定だという。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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