アルゴランドがUSDCの公式チェーンに、Algorand9月レポート|公式寄稿
アルゴランドのエコシステム・パートナーは世界中に存在し、その数はすでに400を超えています。そのメンバーのひとつ、Circleが発行するステーブルコインUSDCにて、アルゴランドが公式ブロックチェーンに選出されたこと、中国のグローバル戦略に関する取り組みにアルゴランドが選出されるなど、9月も大きなニュースが相次ぎました。
特に重要なものをピックアップしてお伝えします。
アルゴランドがUSDCの公式チェーンに
メジャーなステーブルコインであるUSDコイン(USDC)の公式ブロックチェーンとして、アルゴランドが採用されました。USDCをネイティブにサポートするブロックチェーンとしては、イーサリアムに次いで2番目のブロックチェーンとなります。アルゴランドのブロックチェーンが対応可能なトランザクションの規模とスピードにより、決済や金融アプリケーションでのUSDCのユースケースの拡大に貢献していきます。
中国の国家支援プロジェクトBSNがアルゴランドを採用
BSNインターナショナルが、アルゴランドを含む3つのパブリックチェーンをサポートすることを発表しました。BSNインターナショナルとは、2019年11月に習近平国家主席が発表した、中国政府のグローバル・ブロックチェーン戦略の一環であるBSN(Blockchain-Based Services Network)構想の国際版です。
BSN構想とは、中国国家情報センター、チャイナモバイル、中国銀聯、レッド・デート・テクノロジーが主導する共同の取り組みであり、ブロックチェーンの開発と展開をより迅速かつ安価に支援するための、標準化された世界的なパブリック・インフラ・ネットワークです。これまでのところ、BSNは130以上のパブリック都市ノードを展開しており、中国の全省と主要都市をカバーしているほか、6大陸に分散している国際的なノードもカバーしています。
BSNとの統合が完了すると、アルゴランドの開発者はBSNが提供するデータストレージなどのリソースを利用できるようになります。ソリースにはBSNノードも含まれており、BSNノードでアプリケーションを構築することも可能であり、さらに多くのユースケースが創出されると期待されます。
参考:中国の国家支援プロジェクトBSNがアルゴランドと統合してグローバルなアウトリーチを実現
Crypto Asia Summitにアルゴランド財団CEOが登壇
もともと春に東京で開催予定だったCrypto Asia Summitは、新型コロナウイルスの影響で9月に延期となり、オンライン開催となりました。
アルゴランドの現状に関して、アルゴランド財団CEO、ショーンがプレゼンテーションを行いました。Chaintalkサイトから視聴可能です(無料のアカウント登録が必要)。
その他の活動
アルゴランドでは、開発者に向けた助成金制度「ALGO助成金」を運用しています。2020年の受賞者を一覧にまとめました。異なるブロックチェーンのトークン交換が行えるプロトコルJellySwapや、分散型アプリやスマートコントラクトを構築するための開発者に優しいオープンソースのウェブベース・ツールAlgoDeskなどが、2020年に受賞したプロジェクトです。受賞者については、こちらに詳細があります。
詳細:ALGO助成金プログラム
その他、周波数オークションの権威ポール・ミルグロム博士がアルゴランドの顧問に就任、ソフトウェアアプリケーションLedger Liveへのアルゴランド・サポート追加、ウォレットのアップデートなどなどニュースは盛りだくさんです。
最新情報は日本語サイトをご参照ください。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します