リップル社、仮想通貨XRP利用のODL送金で新戦略
Rippleの「Line of Credit」
リップル社が、新たにクロスボーダー送金で利用できる融資サービス「Line of Credit」をローンチした。ODLの利用拡大を図るサービスで、現在はベータ版だ。
暗号資産(仮想通貨)XRPによるODL(On-Demand Liquidity)を利用する企業を対象とするLine of Creditは、リップル社が信用供与するXRPの貸し出しサービスだ。中小企業を含めた金融サービスプロバイダが、XRPを活用したODL送金を活用し、流動性に素早くアクセスできる仕組みを整えることが目的となる。
顧客企業が「Line of Credit」を利用することで、リップル社からXRPを借りることが可能で、ODL送金を行うための事業拡大に利用することができる。リップル社は、「Line of Credit」のサービスを通じて、資金が潤沢ではない企業の参入障壁を引き下げ、ODL送金の国際送金規模を拡大を目指す。
貸出モデルや利息については、既存の金融機関からの融資と比較して、審査に要する時間が短縮され、手数料も他の融資オプションよりも安価であると紹介している。
同サービスはすでにRippleNetに参加しているクライアント企業で試運転されており、好調な結果が得られているという。
サービス背景
リップル社は、融資サービスを開始した背景に、「資金への制限されたアクセスは多くの企業の成長の妨げとなっている。中小規模のフィンテック企業は既存の大手企業のように潤沢な資金を運用できないため、競争することが難しい」と紹介。
RippleNetのジェネラル・マネージャーAsheesh Birla氏は、スタートアップやeコマース企業などの顧客企業は比較的に小規模の企業で、潤沢な資金リソースを確保していないため、より事業規模をスケールするための資金アクセスを求めているとした上で、以下のようにコメントした。
Line of Creditは企業がビジネスパフォーマンスを拡大する方法の1つで、試運転の段階でも望ましい結果が見られた。
また、RippleNetはセトルメントや流動性マネージメントから、融資サービスへと進化している。
なお、同サービスは、RippleNetを利用する企業のみが利用可能で、一般消費者やリテール顧客を対象としていない。
記事の修正について
記事内で「前払い式」との文言がございましたが、認識に誤りがありましたので、削除しました。
参考:リップル
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します