インド:噂されたビットコイン取引禁止はされない
- インド準備銀行のプレスリリースがBTC取引禁止の憶測を呼ぶ
- インド準備銀行(RBI)が4月5日に公表したプレスリリースによって国内のビットコイン取引が禁止されるという憶測が広まりました。
- BTC取引自体は禁止されない
- 実際には、プレスリリースは国内銀行に仮想通貨関連企業との関わりを断つように要求するものであり、銀行がこれを尊守するとしても、国内でビットコイン取引を行うことは理論上可能です。
ビットコインに関するインド政府の最近の決定には多くの誤解があります。
インドはビットコインの取引を禁止したと様々な筋で報じられましたが、それはまったく事実無根です。
しかしながら、インド準備銀行(RBI)が仮想通貨に関わる企業やユーザーとの関わりを断とうとしていることは確かです。
RBI、国内銀行に仮想通貨関連企業との関係を断つように要求
4月5日のRBIのプレスリリースは、大きな混乱を招きました。
プレスリリースの一部で、RBIは銀行に、仮想通貨事業を行なう企業との関わりを断つように要求しました。
人々がどのようにメッセージを解釈するかによって、RBIは全てのビットコイン取引を禁止したいとも読み取れるものでした。
彼らの最終的な判断はまだかなり重要ですが、実際には全ての取引を禁止するわけではありません。
仮想通貨事業を運営する企業にサービスを提供している銀行にとっては、大きなデッドラインが立ちはだかることになります。
これらの機関は、サポートを停止するまでに最大3ヶ月の猶予があります。
この期限を遵守しない場合、その銀行はもはやRBIの「パートナー」ではなくなります。
それは必ずしも致命的ではないが、銀行を恐怖に陥れる戦略です。
一方、インドの仮想通貨取引所Unocoinによると、憂慮することはあまりないそうです。
ビットコインは禁止されず、RBIがこれを違法通貨とみなしている兆候もありません。
ファンドの資金は凍結されておらず、取引所のユーザーもいつもと同じようにプラットフォームを使い続けることができます。
今回の発表がビットコイン取引に与える影響とは
これまでのところ、この発表がビットコイン取引に与えるダメージはあまり大きくないと思われます。
第一に、インド国内の仮想通貨取引所が国内の銀行との提携を解消せざるを得なくなるとしても、取引所は常に外国の銀行とパートナーを組むことが模索できます。
第二に、今後3カ月以内にいくつの仮想通貨取引を行う国内銀行がこの義務を遵守するかはまだ分かりません。
第三に、国内の仮想通貨取引所は外国に拠点を移す可能性があります。
各国で仮想通貨規制が進む一方、仮想通貨に有効的な国も存在します。
例えば、マルタの首相は仮想通貨を積極的に受け入れると表明しており大手取引所Binanceは最近本社を香港からマルタに移転させました。
また、スイスも仮想通貨に好意的です。
しかしながら、これに関して結論を出すのは時期尚早であり、今後もビットコインを取り巻く環境を注視していく必要があります。
政府の決定がどのように働くかはまだよくわかっていませんが、重要なのは、今回の発表でビットコイン取引自体が禁止されるわけではないという事です。
No, India Has Not Banned Bitcoin Trading, Government Confirms
Apr 7, 2018 by JP BUNTINX
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します