Cream FinanceのIron Bank、史上初となるNFTアート担保にPleasrDAOへ350万ドルを貸付
NFTを担保に貸し付けを実施
Cream FinanceプロトコルのIron Bankは、350万ドル(3億8,000万円)のローン(貸し付け)をPleasrDAOに対して実施したことを発表した。担保として高価値のNFTを利用しているという。
C.R.E.A.M. Finance(Cream Finance)は分散型のレンディングプロトコルであり、個人や機関、プロトコルなどに向け、金融サービスを幅広く提供する。
Cream Financeによると今回の貸し付けは「DAO-to-DAO」の貸し付けとして史上初であるほか、NFTを担保としていることが注目される。
Cream Financeの共同創設者兼プロジェクトリード、Leo Cheng氏は次のようにコメントした。
Iron Bankは、史上初となるDAOからDAOへの貸し付け、そして公開のNFTを担保資産とした貸し付けを行い、DeFi、NFT、そしてDAOの新たな地平を開いていく。
貸し付け先のPleasrDAOは複数の投資家らによって設立、クリプトアートの投資・収集を行っており、Uniswap V3のNFT購入などで知られる。
NFTに新たな利便性
今回、担保となるNFTは「Snowden」、「Tor」、「x*y=k」、「Apes」の4つ。購入時点での価値は800万ドル(約8億8,000万円)以上になるとされる。
NFTは担保としてIron Bankによってマルチシグで管理されており、NFTプラットフォーム、Foundationの「Iron Bank Vault」にて実際に誰でも確認が可能だ。
Cream Financeは、高価値の芸術作品を担保とする貸し付けサービスは伝統的な金融機関が提供してきたと指摘する。
例えば、バンクオブアメリカは評価額の50%という条件でサービスを提供しているが、同様のことがNFTの市場でも可能になったことを意味している。
PleasrDAOのCPO、Jamis Johnson氏は「まだ知られていない人対人の要素がDeFiにあり、急速に発達しつつある」とコメント、次のように続けた。
Iron Bankは信頼できる高い資本のプロトコルに信用を与えることにそのルーツがあるかもしれないが、それが描く景色はいまやDAOや個人にまで及び、それらは流動性資産や非流動的なNFT、やがては社会的地位を担保にする。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します