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クジラがイーサリアムを買い戻し 大口投資家による下落局面の動き

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 先週だけで約30億円超のETHを購入
  • 財務戦略を転換する企業も相次ぐ

イーサリアムの蓄積再開するクジラ

2021年に暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)を大量保有していたthomasg_eth氏は、ここ数日でETHを買い戻している。オンチェーン分析企業アーカムが21日に報告した。

2021年の市場ピーク時に、同氏はETH、WBTC、DAIなど合わせて5億3,800万ドル(860億円)相当保有していた。そして現在、買い戻しを開始しているところだ。直近で300万ドル(5億円)相当のETHを購入し、先週だけで少なくとも1,950万ドル(30億円)相当のETHを購入している。

アーカムは、複数の大口投資家が再びイーサリアムの蓄積を始めているとコメントした。

ルックオンチェーンによると、19日には、7か月間休眠していた正体不明のクジラ(大口投資家)が178億円相当のUSDTを使ってイーサリアムを買い戻している。5万706ETHを平均2,201ドルで購入した。

また、別のクジラも先週、78億円相当のUSDTを使い、2万3,393ETHを購入している。一年前にイーサリアムを売却していた複数の大口投資家が、イーサリアムの値下がりを買い場と判断している可能性がある。

関連:13年保有クジラがビットコインを大量売却、イーサリアムクジラは178億円で買い戻し

オンチェーン分析企業CryptoQuantによると、10万ETH以上を保有するウォレットの未実現利益率が最近プラスに転換しているところだ。

過去のデータによると、こうして大口投資家のイーサリアムが含み益に転換した後はイーサリアム価格の大幅な上昇が後に続いたことも多い。過去には平均して3か月で約25%、より長期的な期間では最大300%の上昇が見られた。

先月にはイーサリアムを売却する企業の動きも

一方で、昨年10月の市場下落以降は、イーサリアムを財務資産として蓄積するデジタル資産トレジャリー企業(DAT)がイーサリアムの戦略から転換する動きも見られている。

2月にはナスダック上場のイーサリアム・トレジャリー企業FG Nexusが、新たに7,550ETHを売却。これにより、同社の累計売却量は21,025ETHに達し、総損失は約8,280万ドル(約130億円)となった。

また、ナスダック上場のイーサジラ・コーポレーションも先月、イーサリアムの取得・保有を中心とした戦略から、RWA(現実資産)のトークン化に事業の軸足を移すと発表した。

さらに、社名もフォーラム・マーケッツ・インコーポレーテッドに変更している。

同社は、元々バイオテック企業だったが、2025年7月にイーサジラへと名称変更し、イーサリアムの本格的な蓄積を開始。しかし、10月以降はETH価格が50%超下落したため、事業モデルの見直しを迫られ売却を行ってきた。

関連:イーサリアム財務戦略から脱却、ETHジラが社名変更しトークン化事業へ転換

デジタル資産トレジャリー企業(DAT)とは

ビットコインなど仮想通貨を企業の財務資産の一部として扱い、その保管・運用・リスク管理を行う専門企業のこと。投資家にとっては仮想通貨への間接的な投資手段となる。

関連:イーサリアム(ETH)とは?仕組み・将来性|2026年版完全ガイド

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