米金融アプリUphold:XRP台帳との統合接続で全機能解放|法定通貨からの流入増大へ繋がるか

米金融アプリUpholdがXRPレジャーと統合接続
これにより、ユーザーはUpholdのアプリを使って、XRPウォレットに、XRPの直接の入出金、送金が可能になります。
Upholdとは
Uphold社は、クラウドベースのデジタル通貨および金融プラットフォームを提供。アプリでUSドル、ユーロ、円など、23の主要法定通貨と8種類の仮想通貨、および金や銀などの四つの貴金属を購入、保管、交換することが可能。

XRPの入出金、送金、取引の全機能が解放

クラウドベースのデジタル通貨および金融プラットフォームである Uphold社は、5月24日、同社のXRP取り扱いの第二段階にあたるXRP台帳への統合接続が完了したことを発表しました。

これにより、ユーザーは同社提供のアプリを使って、XRPウォレットに、XRPの直接の入出金、送金が可能になります(売買機能は既に実装済)。

Uphold社は、2015年の創設以来、世界184か国で30億ドル(約3300億円)に上る取引を行ってきており、USドル、ユーロ、円など、23の主要法定通貨と8種類の仮想通貨、および金や銀などの四つの貴金属を購入、保管、交換することができます。 

また、リアルタイムで手持ち準備金額を公表している、透明性を重視している企業でもあります。

3月にXRP売買機能を追加

Uphold社は、3月末に、顧客からの強い要望にこたえ、時価総額で世界第3位のXRPの取り扱い開始を発表しました。 

その第一段階として、初めの500万XRPの購入分は手数料無料という大々的なキャンペーンを行いました。

しかしこれまでは、XRPの売買は可能なものの、外部アドレスへの送金など、Uphold 社口座以外の、外部への直接のアクセスはできず、XRPトークンの保管や売買機能としてのプラットフォーム利用に限られていました。

Uphold社は、自社のプレリリースで、今回の発表の重要性について、次のように述べています。

「急成長しているリップルのエコシステムへのフルアクセスを会員の皆様に提供できるようになりました。

これは、Upholdと会員の皆様にとって、大きな節目だといえます。 アメリカでは、我が社が初めて、XRPを容易に取引できるようにしました。」

また、他の競合他社との違いについては、他社は、通貨の保管サービスのみで、法定通貨との交換を通してしか、価値の交換ができないことを挙げ、自社の場合、XRP台帳上での直接の取引が可能であることを強調しています。

XRPを巡る周辺の動向

同社のXRP取り扱い開始は、XRP上場の噂が流れていたアメリカの主要取引所であるCoinbaseを意識したものであると捉える向きもあります。( CoinbaseでのXRPの取り扱いはありません。)

自らを「お金のインターネット」と位置づけているUphold社は、会員制をとっており、会員間での送金や支払いは無料というサービス、また、仮想通貨間での交換と保管サービスなどに焦点をあてており、一つのプラットフォームで、多くの金融サービスが行える利便性の高さが評価されているようです。

Uphold社が提供する、異なる仮想通貨間そして法定通貨との価値の交換、会員間の無料送金支払いサービスに、XRPの使用が選択しの一つとして加わったことは、仮想通貨がより日常的に使われるようになるための、大切な一歩となるように思われます。

しかし、XRPはアメリカで有価証券と見なされるか否かの議論が進んでいるところで、USD/XRPペアを提供する交換所が増える事について、SEC今後の発表次第では、 Upholdも影響を受ける可能性があります。

XRPを支持するAlexavier Guzman氏は、リップル社の商標でなく、”XRP”に特定のシンボルや、ビットコインの “₿”のようにユニコードに互換性のある通貨表記がないことに気づき、新しく設定することを目的とした XRP Symbol プロジェクトを発足しました。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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