リップル社、インド市場で50%のシェア獲得の見通しか|仮想通貨XRPの長期需要に期待感

インドをターゲットに置くリップル社
米リップル社で商品部門副代表を務めるAsheesh Birla氏が、リップル社が目指すインド市場での展望について言及。リップル社が20億人もの国民を抱えるインドの巨大市場にターゲットを置いていることについて言及した。
XRPとは

米Ripple社が開発する仮想通貨で、ネットワーク上の仮想通貨やフィアット間をつなぐブリッジ通貨の役割を持つ。

銀行間における国際送金システムでの利用で将来性を期待されている。

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インドでのシェア拡大を目指すリップル社

米リップル社で商品部門副代表を務めるAsheesh Birla氏は、世界有数のビジネススクールであるペンシルバニア大学ウォートン校にて開催された”フィンテック分野におけるスケーリングおよび、デジタル化の変革(Scaling and Digital Disruption in Fintech)”というセッションに登壇し、リップル社が目指すインド市場での展望について語りました。

仮想通貨XRPの総発行量は1,000億XRPであり、リップル社は、その6割にあたる約600億XRPほどを保有しているとされています。

Birla氏は、インドの金融機関に対し、「同社が提供する国際送金ネットワークRippleNetへの参加を促す」と語り、以下のように主張しました。

私たちは、以前から20億人もの国民を抱えるインドの巨大市場に目を付けており、どのようにしてリップルに引き込むかについて、議論を重ねてきた。

自社が保有する仮想通貨XRPを分配することも一案として挙げられていたが、それよりも「インド3大銀行」をリップルに引き込むことができれば、およそ80%もの市場シェアを獲得できることに気付いた。

このように、リップル社はインドへの積極的な進出を示唆しており、現時点での進捗状況を以下のように語りました。

今後5年間のうちに、(現時点で銀行システムにアクセスすることができない人も含めた)インドの人口10億人が、”携帯を使って”銀行システムにアクセスできるようになるだろう。

携帯電話提供企業や通信企業までターゲットにしてきた結果、現時点で、リップルを採用した機関や潜在的な取引機関も含めると、市場シェアの50%を獲得する見通しが立っている。

今後のインド経済

アメリカの諮問機関である国家情報会議によって提出された“国際トレンド 2030: 代替される世界”という報告書によると、インドは2030年に、現在(2018年)の中国と同規模の成長率を持つと予測される一方で、中国は現在ほどの成長率を持たなくなると記述されました。

将来的な経済成長を示唆する労働人口を見ても、中国が一人っ子政策などで人口に歯止めをかけたことから、労働人口成長が鈍化していくとされる一方で、インドは今後も成長し続け、2050年までピークに達しないとの予測が出されています。

このことから、仮想通貨XRPがインド市場で普及すれば、長期的に大きな需要の増加に繋がると考えられており、期待されています。

しかし、以前4月5日にインドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)は、プレスリリースにて、インドの銀行が仮想通貨関連事業との関わりを持つことを禁止することを発表しました。

仮想通貨自体の取引が禁止されるわけではないものの、今後リップル社が具体的にどのような方針でインドに進出して行くのかが注目されています。

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インドの中央銀行であるRBIは4/6、同機関に登録されている銀行業者の仮想通貨の取扱いを禁止すると発表しました。禁止令が施行される日時が目前に迫っており、いくつかの取引所は顧客に資金を出金するよう呼びかけています。
インド準備銀行は4月上旬に国内銀行に仮想通貨関連企業との関係を断つことを要求する規制を発表しましたが、国内の取引高は増加しています。規制の実効までの猶予期間を利用した国内投資家の「駆け込み需要」が原因と考えられます。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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