アルトコイン時価総額がついに年初来最安値を更新、OKExのビットコインに大きな動きも|仮想通貨市況
- 仮想通貨市場
- 仮想通貨市場は8月3日、ビットコインは底固めとして重要視された83.5万円のラインを下抜けして一段安。特にアルトコイン市場の下落の流れが止まらず、時価総額がついに年初来最安値を更新した。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は8月3日、ビットコインは底固めとして重要視された83.5万円のラインを下抜けして一段安。軟調に推移していたアルトコイン相場も総崩れとなり、前日比10%のマイナスを記録する通貨が多数見受けられる展開となりました。
8月に入ってから断続的な下落を続けている仮想通貨市場は、先月の月末の時価総額2925億USDから2615億USDまで約3日で11%の下落を記録し、日本円建てで3.5兆円も市場規模を縮小させました。
最も問題となっているのは、アルトコインの時価総額推移で、ビットコインETFの期待感に感化される形で価格が上昇したビットコインの強い値動きに目が行きがちですが、アルトコイン市場の弱さはその過程でも継続しており、ビットコインの値動きに影響して一時高騰していたものの、再度下落の波がアルト市場に大きく波及しています。
CoinMarketCapのビットコインを除く時価総額(アルトコイン市場)推移では、年初から右肩下がりに下落しており、5月に一時上昇に転じているものの、今月8月にかけて再び右肩下がりのチャートを形成しています。
この時価総額データでみると、大きな暴落相場となった6月29日に記録した1326億USDの時価総額を下回る、時価総額を本日記録、13時時点で1324億USDと年初来最安値を更新しました。
この影響は、昨日の仮想通貨市況でも言及した様に、急速に低下しているアルトコイン市場の出来高が関係していると見られ、地合いの悪さに影響しています。
出来高の減少に影響していると考えられるのは、アルトコイン取引が盛んに行われている日本と韓国市場の減退が考えられ、出来高の通貨別取引比較を提供するCoinlibのデータでは、一時大きな比率を占めていたJPYやKRWの取引比率が大きく減少してます。
ビットコインの下落原因の一つはOKEx
また、OKExは本日、約2千万ドル(約20億円)相当のBTCを清算し、レバレッジの掛かる5億ドルのポジションをカバーすると発表しました。
発表によると、クライアントの1人が、7月31日に異常なロングポジションを注文し、リスク・マネジメント・システムを発動させたとしています。
しかし、クライアントからの協力がなかったため、ロングポジションを引き止めるために口座資産を凍結しました。
注文が消された影響で、OKExのBTC相場が下落し、その口座の資産の売却にかけられました。
清算するにあたり、同取引所は日本時間8月3日午後5時に、2500BTCを保険基金へ移す予定だとしています。
そして、今週の回収金を減らすために、別途1000~1500BTC(約7百万ドル)を投資家たちから請求する可能性が高いとも発表しました。
下落相場に対する専門家の意見は?
Fundstrat社テクニカル分析責任者を務めるRobert Sluymer氏は、CNBCの”Futures Now”の番組内で、「ビットコインは、非常に重要な局面に直面しており、この上昇トレンドを継続さる場合は、今すぐに上昇に転じる必要がある。」と言及しました。
回復が見られない場合、15日移動平均線に沿った短期トレンドを形成できなくなることから、6,000ドル(約66万円)までの下落も可能性は考えられるとしました。
詳しくは、以下の記事で掲載しておりますので、ご参照ください。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株
日経平均株価は一部の値がさ株が買われてプラス圏で推移するも、新興指数、ビットコイン価格共に軟調で、仮想通貨(ブロックチェーン)関連株も全面安。
特に顕著だったのは、ビットポイントを運営するREMIX(3825)で、4.77%安。
ULSグループ(3798)や、メタップス(6172)も3%ほど下げており、地合い悪化による資金流出が続いています。
有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します