米大手取引所Coinbase役員がFacebookブロックチェーン研究責任者へ
- Coinbase取締役を辞任しFacebookブロックチェーン事業一本へ
- 米大手仮想通貨取引所であるCoinbase社にて取締役として働くデビッド・マーカス氏(以下マーカス氏)が辞任し、兼任していたFacebook社のブロックチェーン事業部の責任者に専任することが決定しました。
- Facebookとブロックチェーン
- Facebookのブロックチェーン事業の責任者にマーカス氏が専念することで、今後Facebook社でブロックチェーン事業の拡大が見込まれるでしょう。
- Coinbaseとは
- Coinbase(コインベース)とは、アメリカ最大手の仮想通貨取引所の一つです。業界初のユニコーン企業(上場なしで評価額が10億ドルを超えた企業)かつ、利用者が1300万人以上にものぼる取引所です。
米大手仮想通貨取引所Coinbaseの取締役デビッド・マーカス氏(以下マーカス氏)がCoinbaseを辞任し、兼任していたFacebook社のブロックチェーン事業部の責任者に専任することが発表されました。
輝かしい経歴:Paypal、Facebook、Coinbaseを経てFacebookへ
マーカス氏のLinkedin (世界最大級のビジネス特化型SNS)から、同士のこれまでの経歴が確認できます。
マーカス氏は2012年5月から2014年7月まで米大手決算サービスPaypal社の代表取締役を勤めます。
その後、Paypal社代表取締役員を辞任しFacebookメッセンジャーのVice Presidentを2014年8月から2018年5月まで務めました。
そして2017年12月、米大手Coinbase社の役員をFacebookメッセンジャーのVice Presidentと兼任し、2018年5月よりFacebook社のブロックチェーン研究責任者となりました。
今回は兼任していたCoinbase社の役員を辞任し、Facebookブロックチェーン研究責任者に専念することを発表しました。
今回の辞任に対し、Coinbase社広報は「利益相反を避けるため」とコメントを残しています。
Facebook x ブロックチェーン
以前からCoinPostでもFacebook社のブロックチェーン関連ニュースを取り扱っており、本記事では今までの経緯をご紹介いたします。
先述した通り、今年5月にFacebook社は新しい部門のリーダーを選出し、創設から約15年間で最大の改革の一つとして新しくブロックチェーン研究に挑戦していくことを明らかにし、マーカス氏がFacebookブロックチェーン研究所責任者へと就任されました。
この時にマーカス氏は以下のようにツイートををしています。
Marcus氏のツイートより:
「挑戦をする時が来た! Messengerを牽引してきた4年間に続いて、今度はFacebook内でブロックチェーンを最大限に活用する方法を探求するためのチームを作ろうと思います。」
そして、以前より禁止されていたGoogle、Facebookからの仮想通貨関連広告が7月後半より緩和され、Coinbase社の広告記事がFacebookフィード上に公開されるようになりました。
これは業界でもビックニュースとして取り上げられましたが、これにはCoinbase社とFacebook社を兼任していたマーカス氏の働きも大きかったのではないでしょうか。
また、同氏は去るCoinbase社を讃え、
Coinbaseの皆さん、そしてCEOであるブライアンと友人関係を築けたことは非常に大きな財産となりました。在籍中にチームの皆さんが見せた徹底した業務には非常に感銘を受けました。今後もCoinbaseチームの成功を心より祈っています。
との声明を残しています。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します