Sui、F1チーム「オラクル・レッドブル・レーシング」と提携
ブロックチェーン・パートナーシップを締結
Sui(Sui Network)は1日、F1チーム「オラクル・レッドブル・レーシング」の公式ブロックチェーンパートナーになったと発表した。主に、ファンとチームを結び付ける体験でブロックチェーンを使用していく構えだ。
オラクル・レッドブル・レーシングは、Suiの提供元企業Mysten Labsと複数年にわたるパートナーシップを結んだ格好だ。同チームのクリスチャン・ホーナー代表兼CEOは、次のように説明した。
オラクル・レッドブル・レーシングは真に独自かつ先進的な方法で、世界中のファンとチームを結びつける可能性に着目して、F1チームの中でもブロックチェーン技術をいち早く取り入れてきた。
Suiとの提携により、ユーザーエクスペリエンスが向上し、より簡単で安全、そして魅力的なものになるだろう。
Mysten LabsのEvan Cheng CEOも、次のようにコメントした。
ブロックチェーン技術は、取引、対話、コミュニケーションの方法を根本的に変える力を持っており、その可能性は非常に大きい。
このパートナーシップにより、私たちはブロックチェーン技術が持つ、真の力を示し、斬新で画期的なエクスペリエンスを中心とした、ファンのコミュニティを構築することができる。
現在のところでは、まだどのようなユーザー体験が用意されるのか詳細は明かされていない。
Suiの公式アカウントは、「この先数か月、オラクル・レッドブル・レーシングと協働して、全世界のファンが楽しめるような没入できるデジタル体験を構築する」と述べた。
Sui財団の運営ディレクターであるGreg Siourounis氏も「パートナーシップでは、Web3が人間同士のつながりを可能にする方法を実証する」としている。
Web3とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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仮想通貨取引所Bybitとの契約も
オラクル・レッドブル・レーシングは、これまでにも暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンを活用してきた。
2月には、仮想通貨取引所Bybitと複数年のスポンサー契約を締結したと発表。Bybitは、スポンサーとしてロゴをレーシングカーに掲載し、仮想通貨に関する教育活動やSTEM(科学・数学・技術)領域でのサステナビリティやダイバーシティ向上なども行っていく。
さらに、今後オラクル・レッドブル・レーシングがファントークンを発行する際にはBybitがパートナー企業になるとも説明している。
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