Startale Labs Japan、日本銀行CBDCフォーラムのメンバーに選ばれる
日本銀行のCBDCフォーラムに選出
株式会社Startale Labs Japanは20日、日本銀行に設けられたCBDC(中央銀行デジタル通貨)フォーラムのメンバーに選ばれたことを発表した。
Startale Labs Japanは、アスター財団から独立した企業、Startale Labs(スターテイルラボ)の日本子会社。同社は、日本におけるWeb3事業の開発と、それに関連するビジネスコンサルティングに取り組んでいる。
日本銀行は23年の初め、CBDCに関する「パイロット実験」プロジェクトを23年4月から開始する計画を公表していた。その一環として、民間事業者の技術や知識を取り入れることを視野に入れて、CBDCフォーラムを立ち上げた。
CBDCフォーラムでは、以下の観点が検討対象となっている。①リテール決済に関する事業や技術の見識と実績、②それらがフォーラムの議論や検討テーマとどのように関連しているか、③参加者の多様性とフォーラムの議論・検討内容。
数十社がCBDCフォーラム参加企業として選出され、Startale Labs Japanもその一社として名を連ねることになった。今後、参加企業はワーキンググループに分けられ、それぞれが「現金とCBDCの交換」「CBDCのビジネス活用(追加サービスの形状)」「民間決済インフラとの連携」などのテーマについて、月に数回開催される会議でプレゼンテーションやディスカッションを行う予定だ。
Startale Labs Japanは、以下のようにコメントしている。
Startale Labs Japanはこれまでの開発経験と開発から得た知見を活かし、CBDCフォーラムの参加企業と協力することでCBDCシステムのパイロット実験に貢献してまいります。
日本銀行は5月末、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する実証実験について、「概念実証フェーズ2」の結果報告書を公開していた。
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Startale Labs Japanとは
Startale Labs Japanは日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(ASTR)」を開発するStake Technologies株式会社の創業者である渡辺創太氏が、アジアでのweb3推進を目的として23年1月に設立した。「Web3 for Billions — 数十億人が使うWeb3を構築する」を掲げ、Web3 インフラストラクチャ開発に特化したテクノロジー企業である。Startale Labs Japanは、23年6月にはソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社と資本提携を実施した。
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