仮想通貨シバイヌのL2「Shibarium」で取引滞留、2.5億円相当のイーサリアムに影響
2.5億円相当のイーサリアムが滞留か
暗号資産(仮想通貨)シバイヌトークン(SHIB)が正式リリースした、独自L2ソリューション「シバリウム(Shibarium)」で17日、約2.5億円(170万ドル)相当のイーサリアムが滞留していると報告された。現在、チームは情況改善に取り組んでいる。
ブロックチェーンセキュリティチームのBeosinは、資金がイーサリアムのチェーン上で止まっていることを確認した。予防措置として、シバリウムの利用を一時的に停止するようユーザーに呼びかけている。
また、ETHの他、シバリウムのガバナンストークンBone ShibaSwap(BONE)も、約1,100万円(75万ドル)相当滞留していると報告された。17日に正式ローンチした直後にトラブルに見舞われたことになる。
大量のトランザクション流入が原因か
ユーザーが混乱する中、シバリウム主任開発者のShytoshi Kusama氏は同17日、すぐにブログ記事を発表。すべての資金は安全であり、トランザクションが詰まった原因は、クロスチェーンブリッジなどシバリウムのシステム自体の問題ではないと主張している。
シバリウムの正式ローンチ後、予想以上に大量のトランザクションが流入したことにより事態が引き起こされたと述べる形だ。
具体的には、わずか15分のうちに、1,000ETH、および60万BONEがシバリウムのチェーンに入金されたとしている。
また、シバリウムが契約しているWeb3プラットフォームAlchemyの分析ツールでは、一月あたり4億の計算ユニットが割り当てられているが、今回ローンチから30分以内で、1億6,000万以上のユニットを計算に使ったとして、トランザクションの規模を説明した。
Kusama氏は、これだけ多くの取引が短時間で流入したことは、プロジェクトの可能性やコミュニティの熱意を示すものだとも述べている。現在、チームはプロジェクトの規模拡張に取り組んでいるところだとした。
さらに、今後の状況報告については公式情報源のみを参照するようユーザーに呼びかけている。トラブルに便乗した詐欺を警戒する形だ。
レイヤー2(L2)とは
「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。
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シバリウムとは
シバリウムは、イーサリアム(ETH)のL2として稼働し、取引速度の向上や、取引手数料低減を図るプロジェクトで、メタバースやゲームでの活用も想定している。
シバイヌトークンとBONEの他、分散型取引所Shiba Swapの独自トークンDoge Killer(LEASH)も取り扱っている。
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