映画専門誌「キネマ旬報」NFT付き電子版を発売、世界初の取り組み 映画特化NFT市場「mov」で国内外に販売

100年以上の歴史と価値をデジタル化

映画コンテンツ・映画コレクティブル専門のマーケットプレイス「mov」を運営するmov株式会社は19日、映画専門誌「キネマ旬報」のNFT付き電子版を、11月号から独占的に販売することを発表した。

同社によると、この取り組みは映画雑誌としては世界初となる(10月1日時点)。

「キネマ旬報」は1919年(大正8年)に初めて発刊され、世界で最も長い歴史を持つ映画雑誌として知られている。映画ファンと映画の距離を近づける事を追い求めてリニューアル、今年8月号より月刊誌として刊行されている。

movで取り扱う「キネマ旬報」の電子版は19日に販売が開始された。価格は1,320円(税込)。購入者にはパブリックブロックチェーン上に発行されるデジタル証明書(NFT)が付与され、これにより閲覧権と購買記録の証明が可能になる。

NFTとは

NFT(非代替性トークン)は、ブロックチェーン技術を利用してデータの真正性や所有権を証明するもので、デジタルコンテンツの真正性を保証する新技術として注目されている。

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キネマ旬報社の代表取締役社長である星野晃志氏は、「キネマ旬報の電子化展開にあたり、その特性に共鳴し、より活かせる方法を模索してきた」と語る。

「キネマ旬報」の発行時期を記録することにより、歴史価値を維持・向上に役立てること。近年の電子書籍普及に伴う海賊版への対策、セキュリティ対応も視野にあるという。

星野氏は「NFTにより真正性の担保もなされることで、読者への責任も果たせますし、また将来的なサービスの拡張にも期待できると考えます。」と語っている。

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映画コレクティブル市場「mov」

「mov」は、ブロックチェーン技術を採用した世界初の映画コンテンツ・映画コレクティブルに特化したマーケットプレイス。グローバルに展開しており、キネマ旬報社に対して世界中の映画ファンに向けた販売機会を提供する。

mov株式会社の創業者でCEOのジェイソン・ウォン氏は、「キネマ旬報の100年以上の歴史と価値をデジタル化し、流動性を生み出し、新たな収益機会を提供したい」との思いを明かしている。

mov株式会社は、映画・映像に新たな価値・収益機会を作る、日本発NEXT MOVIE INNOVATIONグローバルベンチャー企業。国内外で活躍する総勢20名以上のトッププレーヤー・アドバイザーで構成されている。

同社は現在、ブロックチェーンとAI技術を活用した映画関連の独自の取り組みを進めており、複数の特許を申請中。movの基盤には、取引コストを低減、処理時間を節約する「ポリゴン(Polygon)」というイーサリアムのレイヤー2ソリューションを導入している。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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