ビットコイン45000ドルまで大幅続伸、「ビットコインETF」巡るSECの動きに高い関心

マクロ経済と金融市場

5日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比79.8ドル(0.22%)安、ナスダック指数は44.4ポイント(0.31%)高で取引を終えた。

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ビットコイン(BTC)高騰に伴い、日本や米国株式市場で暗号資産(仮想通貨)関連銘柄が物色されている。

カナダに本拠を置くフルサービス投資銀行 Canaccord Genuity のレポートによれば、前月比19%高のBTCを前月比23%高のマイクロストラテジー株価がアウトパフォームしており、過去6ヶ月間で104%高に達した。

Canaccord Genuityは、前日終値577ドルのマイクロストラテジー株の目標株価を670ドルまで引き上げている。

マイクロストラテジーは、ビジネスインテリジェンスソフトウェアによる財務基盤を持ち、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)が未承認の状況にある中、ビットコインへのエクスポージャーを求める株式投資家に対してプレミアムを提供しているとの見方がある。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比4.8%高の1BTC=43,829ドルに。

BTC/USD週足

週明けに8週連続陽線を付け、さらに続伸している。

投資家心理を示す週足RSI(相対力指数)は買われ過ぎ水準を示し、デリバティブ(金融派生商品)市場ではFunding Rate(資金調達率)に過熱感が見受けられる。

FR推移(coinglass)

24年1月頃を有力と見るビットコインETF(上場投資信託)承認思惑は根強く、翌年には4年周期のビットコイン半減期を控え、長期保有目的の現物を手放す動機は薄いか。市場は2022年末以降リスク資産の大幅下落を招いていたFRB(米連邦準備制度)の金融引き締め(利上げ)転換も織り込み始め、ドルインデックスの下落も株や暗号資産(仮想通貨)に追い風となっている。

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申請の承認可否を判断する米SEC(証券取引委員会)や、ビットコインETF(上場投資信託)を申請する最大手資産運用会社ブラックロックなど関連企業の動きが活性化していることも、「承認は時間の問題」とみる市場期待に拍車をかけていると言えそうだ。

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アルトコイン市場

強気トレンドが明確に出始めたことで、先月末にかけて売りが先行していたアルトコイン相場にも資金循環が見られる。

イーサリアム(ETH)が前日比2.8%高、ソラナ(SOL)が5.8%高、カルダノ(ADA)が5.2%高、アバランチ(AVA)は15.3%高となった。

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