大口による大量売却が増加傾向、バイナンスへ9,500 BTC(860億円相当)入金 

過去一週間でクジラ入金急増

ビットコイン相場は強まる売圧を受け過去一週間で6.2%下落した。ドイツ政府による売却以外にも、大口による売り捌きが確認されている。

Lookonchainの追跡によると、先週6月27日より、2つのウォレットから、9,500 BTC(860億円)を取引所バイナンスに入金されており、大量に清算した可能性が浮上した。

以下(ウォレット1のアドレス:1J22CPni1EsmT15A9qveydfWMoPMRw9Lp3)が入金の時間とそれぞれのビットコイン額だ。最初の日である27日には1,200 BTC、最後の日の5日には322 BTCを入金した。送金元のウォレットの残高はほぼゼロドルとなっている。

出典:Lookonchain

一方、ウォレット2(アドレス:3G98jSULfhrES1J9HKfZdDjXx1sTNvHkhN)は現在の価格で390億円に相当する4,300ビットコイン以上を未だ保有している。バイナンスのアドレスへの直近の入金は2日前に行われた。

出典:Arkham

また、6日朝には、1,050 BTCと1,000 BTCが識別されていない2つのアドレスから取引所クラーケンへ入金されたことも確認された。売圧は今も後退していないようだ。

Lookonchainは、ドイツ政府・米政府・マウントゴックスの3つの巨大保有者のビットコイン移動を追跡し、6月19日から合計17,788 BTCを移動させたことを確認。ドイツ政府は今週も売り続けており、4日午後に1,300 BTCを取引所に、6日午後に548 BTCをマーケットメイカーに送金し清算した模様だ。

なお、同政府は6月30日からの一週間で、計3,917 BTCを売り捌いていた。

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また、マウントゴックスに関しは昨日、10年越しに債権者へのビットコイン返済を正式に実施開始した。一部のビットコインを国内の仮想通貨取引所ビットバンク(bitbank)を含むマウントゴックスの代理受領業者へ送金していた。

すでに一部の国内債権者は返金されおり、今後より多くの返済が進むにつれBTCの売圧を強めていく可能性が高いと見られている。

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