XRPが3位に復帰 GMOコイン7月の取引ランキング
XRPが3位、ソラナは4位に
暗号資産取引業を営むGMOコインは9日、2024年7月の暗号資産(仮想通貨)取引ランキングを公表した。「販売所」「取引所(現物取引)」ともに1位ビットコイン、2位イーサリアム、3位XRPとなった。
6月にはソラナがXRPを抜いて3位にランクインしており、XRPは販売所・取引所ともに4位だったが、今回また3位に復帰した格好だ。ソラナは販売所・取引所ともに4位である。
7月には、米大手デリバティブ取引所CME(シカゴマーカンタイル取引所)が新たに仮想通貨XRPとICPのリアルタイム指数および参考基準レートの提供を開始した。
また、米証券取引委員会(SEC)との間の訴訟がまもなく解決するとの期待もあり、XRPは7月に6月比で約20%上昇している。
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SEC(証券取引委員会)とは
株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。
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8月以降の動き
連邦地裁判事は今月に入ってから、リップル社による仮想通貨XRPの機関投資家向け販売が証券取引法に違反していたとして、1億2,500万ドル(183億円)の罰金を科した。
この額は、SECが要求した20億ドルを大きく下回っているものであり、SECは控訴する可能性が高いとみられる。
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、「今回の判決は仮想通貨業界、そして法の支配にとっての勝利」であり「XRPコミュニティ全体に対するSECの逆風はなくなったと思う」と述べた。
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昨年7月には、地裁がXRPそれ自体や、個人投資家へのXRPの二次販売は証券ではないとの判断をくだし、リップル社は部分的な勝利を収めていた。
ブロックチェーン分析企業Kaikoによると、この判決以来、米国市場でのXRP需要も着実に回復しており、米国のプラットフォームが現在、世界のXRP取引量の14%を占めている。4年前の水準に戻った形だ。
例えば大手仮想通貨取引所コインベースも、昨年7月の判決以来、ニューヨーク州以外でXRPペアの取り扱いを再開。今年5月にはニューヨーク州でも再開した。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します