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ビットコイン100万ドル到達はなぜ可能なのか、ビットワイズ幹部が成長余地を考察

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 地政学リスクで「価値保存ニーズ」が拡大
  • 政府系ファンドの参入でシェア急増

ビットコイン価格分析

暗号資産(仮想通貨)運用企業ビットワイズ(Bitwise)のマット・ホーガン最高投資責任者は10日、定例のメモを公開し、ビットコイン(BTC)の価格が100万ドル(1.6億円)に到達する可能性を考察した。

ビットコインを価値の保存手段として考え、ゴールド(金)のこれまでの発展などから今後の成長余地を分析。100万ドル到達は高いハードルではあるが、可能性はあるとの見方を示している(本記事執筆時点の価格は7万ドル台)。

関連:エリック・トランプ、ビットコイン100万ドル到達の予測を維持 冬相場でも強気姿勢崩さず

今回のメモのタイトルは「ビットコイン価格が100万ドルに到達する方法」。冒頭でホーガン氏は、他の金融アドバイザーらと同様に自身も、以前は100万ドルという価格は通常では考えられない数字であると思っていたと述べている。

そして、フルタイムで仮想通貨業界で働き始めたのは2018年で、当時のビットコインの価格は約4,000ドルだったと説明した。

しかし、その後にビットコインの研究に時間を費やす中で、自身がビットコインの可能性分析で基本的な間違いをしていたことに気づいたという。今回のメモでは、その間違いと100万ドル到達へ導く「控えめである可能性のある前提条件」について説明している。

価値の計算方法

まずホーガン氏は、自身はビットコインを新しい価値の保存手段であると考えていると説明。価値の保存手段とは、ゴールドと同様に、法定通貨や従来の銀行システム以外で資産を保有するための方法だと述べている。

その上で、ビットコインの価値は基本的には、価値の保存手段の市場規模、ビットコインの市場シェア、最大発行量である2,100万枚を使って算出すると説明した。

そして、現在はゴールドの時価総額は36兆ドル、ビットコインは1.4兆ドルで、この2つのみを合計した価値の保存手段の市場規模は38兆ドル以下だと指摘。この計算では、ビットコインの市場シェアは4%以下である。

その上で、この計算にもとづくとビットコインが100万ドルに到達するには、市場シェアを50%以上に高める必要があると説明。これは非常に高いハードルであると指摘した。

関連:ビットコイン採掘済み数が2000万BTCを突破、残り100万BTCの発行に114年を要する見通し

価値の保存手段市場の規模

このように述べた上でホーガン氏は、多くの人が見過ごしがちな点として、価値の保存手段市場はこれまで拡大しており、静止しているわけではないことを考慮する必要があると説明している。特に、法定通貨の価値低下に対する懸念が広まっている現在においては、市場拡大は続くと自身は考えているとした。

この点について、ホーガン氏はゴールドの時価総額の推移に言及。以下の画像は同氏が今回添付しているチャートで、米国でゴールドのETFがローンチされた2004年以降のゴールドの時価総額の推移を表している。

出典:ビットワイズ

ホーガン氏は、政府の債務拡大、地政学上の不確実性、金融緩和などの要因で、ゴールドの時価総額は2004年の約2.5兆ドルから40兆ドル近くまで増加していると指摘。年間の増加割合は13%だとした。

今後のビットコイン価格

次にホーガン氏は、ビットコインの可能性を評価する際、この成長余地を無視すべきではないと主張。例えば、上述した割合で市場規模が拡大して10年後に価値の保存手段市場の規模が121兆ドルになれば、市場シェアを17%に増やすとビットコイン価格は100万ドルに到達できるようになると試算している。

そして、現在の4%以下から17%に増やすのは簡単ではないが、米国のビットコインETF上場、企業や機関投資家や政府系ファンドによるビットコイン購入、価格変動縮小による投資のしやすさ向上など、最近の好材料を考えれば実現可能性はあるとした。

最後にホーガン氏は、これまでのように価値の保存手段市場が成長しなかったり、ゴールド価格が下落したり、ビットコインが市場シェアを獲得できなかったりする可能性はあると指摘した上で、今回の予測が保守的であるというリスクも同等にあると主張している。

関連:アーサーヘイズのビットコイン100万ドル予想、高市政権の積極財政は市場の起爆剤になり得るか?

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