ヴィタリック・ブテリン氏「次の仮想通貨普及の波は投機熱によるものではない」|今後の仮想通貨の展望について語る
- 今後の仮想通貨の展望に関するヴィタリック・ブテリン氏の見解
- イーサリアムの共同設立者であるヴィタリック・ブテリン氏は、スイスのブロックチェーンスタートアップ「Smart Valor」とのインタビューにおいて、仮想通貨の普及についての自身の見解を示した。それの普及のためには、投機熱ではなく、実践的な社会への適用が不可欠であるとしている。
ヴィタリック・ブテリン氏が今後の仮想通貨の展望について言及
イーサリアムの共同設立者である、Vitalik Buterin氏(以下、Buterin氏)が、仮想通貨の今後の展望について、スイスのブロックチェーンスタートアップ「Smart Valor」とのインタビューで語った。
Buterin氏は、インタビューにおいて、2019年に来たるとする仮想通貨の次の大きな波についても言及した。
Buterin氏は、仮想通貨分野の進歩についてはじめに語った。
Buterin氏曰く、その分野は、「明らかな成長を遂げている」とし、まだ、数少ない企業と人々によって構成され、イーサリアムチームがほとんどを占めていた状況の2014年と現在を比較した。
それに加えて、以下のように述べている。
「私がここに来るたび、仮想通貨分野は大きく成長し続けていることを実感する。そして、現在、それはまさに巨大なものとなっている。全ての異なる大学がそのテクノロジーに注目をしている。また、非常に多くの企業も目を向けている。」
Buterin氏は、その分野は非常に大きな進歩を目の当たりにしているとも加えた。
また、現在の仮想通貨に対する規制環境については、寛容であるようにはみえると述べている。
そして、仮想通貨全体の価格についてもインタビュー中で言及。
現在、仮想通貨全体の価格はピーク時と比較すると暴落しており、イーサリアムについては時価総額2位の位置をリップルに置き換えられた。
また、時価総額トップの通貨のほとんどが、今年の初めと比較し、価格は半分以下となるに至っている。
Buterin氏は、その状況下の仮想通貨領域には、さらなるそこに伴うテクノロジーの「実践的な適用」が必要であると強調。
それにより、その領域における前進が可能になり、また、Buterin氏のチームは長年「実践的な適用」の実現に努めていると説明した。
そして、その点については以下のような見解を示している。
「次の仮想通貨普及の大きな波は、投機熱の中に築かれるものではない。投機熱はすでに来ているからだ。それは利便性のある適用、人々に価値を届けるものによって実現される」
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します